ほいで、この対面コミュニケーションにおける「居場所のはなし」は、ネット上でのコミュニケーション・居場所にも応用というか転用できるようにも思うけれど、実際の対面とネット上の大きな違いに、ネットだと「流す・スルーする」コストが低いというのがあるので、事情はすこし変わってくる。と思っていたけれど、facebook(の実名での利用)が盛んになるにつれて、ネット外での人間関係がfacebook上に再現されるというような事態になりつつあり、そのため「流す・スルーする」コストが対面並に高まってきている、ともいえる。といっても、「流す・スルーする」あるいは「空気を読まない」ことが、システムの上で不可能なわけではないので、あえて空気を読まず、ノリに適応しないことで、ネットを通じてネット外=対面での人間関係を変化させることができるんじゃないか、というようなことを前にも書いたけど、そんなにはなしは簡単ではないなあとも思う。たぶん、関係を変化させるには、なんらかのやりとりが必要なのだけれど、さっきも書いたようにネット上ではスルーが簡単なので、「空気を読まず、ノリに適応しない」振る舞いにやりとりが発生する可能性はあまり高くない。なにより、そういう振る舞いは自分の「ノリ」をみんなに強要することになってしまう。スルーできるとはいえ、ここいらは微妙なところ。ネットと対面をなにかしら組み合わせれば、なにか方法はあるかもしれないとも思うし、そもそも無理して関係を変化させたり新たにつくったりする必要もないのかもしらんとも思う。