消防団について、記しておく。幽霊団員と、それを使った報酬の不正受給や、報酬が個人に支払われていないこと、そもそも条例や常識に照らし合わせて、適正な活動が行われているか、が問題になってきていて、今後もなると思う。

 

私の所属する部では、ここ数年、私が通帳を管理しているので、お金のことも含めて、すべて分かるのだけれど、まず報酬は個人に支払われていない。

 

消防団問題を扱っている毎日新聞・高橋祐貴さんの記事によれば、

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消防団員は特別職の地方公務員。給料にあたる「報酬」と、消火活動や訓練などに出動した際に支給される「手当」がある。いずれも税金を原資にしており、地方交付税算入額は年報酬3万6500円、手当は1回当たり7000円。実際の支給額は各自治体が条例で定めている。

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私の所属する消防団の報酬は下記の通り。

 

・基本団員 年額19,000円

・出動手当 1人1回につき1,700円

・訓練手当 1人1回につき1,800円

 

簡単に言うと、国から地方交付税がやってきて、年報酬3万6500円、手当は1回当たり7000円と示されてはいるが、私の住む自治体だとこの金額は支払われていないということか。

 

報酬は、部や分団から報告される出動人員を元に算出され、市役所の消防団を担当する部署より、部の通帳に振り込まれる。けれども、それが個人に渡ることはなく、部の予算として使われる。軍手やら投光器やらカッパやらの必要な用品を買うことにも使われるが、ほとんどは飲み代だろう。その割合は計算したら分かるが、いまは面倒なので割愛する。ちなみに、報酬については、私と部長で話し合い、来年より支給することにした。今のところ、1年に3回以上、行事に参加した団員にのみ支給。新型コロナウイルス感染症の流行により、大きな飲み会が減り、予算が余っているので、便乗してやり方を変えることができそうだ。

 

私の所属する消防団の主な活動は以下の通り。2年1期。

・火災時の消火活動。火災が発生すれば随時。豪雨などの災害時も同様。

・毎月2回の、ポンプ点検+飲み会。消火作業に使用するポンプの点検。

・期の始まりに入退団式。歓迎会・二次会・三次会。けっこうな金額を使う。

・春季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・夏季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・秋季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・年末警戒。12月28日から3日間。20:00から翌1:00まで。市長やら団長やらが巡視してくる。巡視の儀式後は、ほぼすべての団員が飲酒するので、何を警戒しているのか不明。おそらく巡視がメインの行事なんだろう。「なんかやっている」感だけ。

出初め式。1月第1週の日曜早朝より。極寒のグラウンドにて、市長やら消防署長やら警察署長やら市議会議長やらの訓示。その後、近所の川にて祝賀放水。色をつけた水を川に放水。これも単なる儀式。出初め式により、火災の頻度は落ちないだろう。その後、地域の区長やらを招いた消防団主催の新年会。お酌をして回る。団長とか分団長とか回ってくる。その後、団員だけで二次会。スナックとか。

・2年に1度、操法大会。消防ポンプの操作と、なんか動きの機敏さとかを競う大会。悪く言えば、ヤンキーおじさんたちの運動会。それぞれの分団の名誉をかけて戦っている。2週間、平日の19:00から21:00まで、小学校のグラウンドなどを借りて練習。その後、0:00くらいまで飲み会。毎日続く。2週間のうち、最初の日曜などに、分団での壮行会があり、割烹的なとこを予約して飲み会。その後、二次会、三次会。大会当日の、終わった後も、部だけでお疲れ様会。焼き肉屋などを予約する。団長とか分団長とか回ってくる。その後、二次会、三次会。

 

さて、こう並べてみると、飲み会がとても多い。報酬の個人支給に関しては、市役所がそう決めて運用すればいい話なのだが、消防団の方で反対するようだ。理由は簡単で、大小含め、飲み会する予算が確保できないからだろう。だから、報酬の個人支給の壁になっているのは、なんの行事にもくっついてくる飲み会。酒を飲みたいというのもあるだろうが、儀式的な飲み会もある。消防団主催の新年会とか。

 

先日も、私の属する分団から団長になった人がいて、新団長就任御祝いの飲み会が、旅館の部屋を貸し切って、新団長、副団長、分団長・副分団長、各部長の10人程度で行われたようだ。そして私の部は、その費用として10万円を分団幹部より要求され、支払ったが、いま、部にあるお金は、団員に支払われずプールされている個人報酬と、地区からの寄付金の2種類で、新団長就任御祝い会の費用を負担して良いお金ではない。不適切な支出として訴え出たら、確実に分団側が負けるんじゃないか。

 

消防団を、団員が活動しやすく、かつ地域にとって意味のある組織にするにはどうしたら良いか。火災時の消火、災害時の各種活動、普段の防災、これら3つの活動だけをする組織として作り直して、今のような、飲み会団体や、肩書き大好きおじさんの自己実現団体としての側面をなくしてしまう必要がある。肩書き大好きおじさんの自己実現というのは、かなり悪く言っているけれども、消防団って団長・副団長・分団長・副分団長・部長・副部長・班長・団員みたいな階級から成る組織になっていて、しかしはっきり言って自衛隊や消防や警察のコスプレみたいなもので、実際は、火災や災害時にしっかりした命令系統があったり統率が取れているわけでもなく、だとしたら、階級型の組織である必要はない。市長を責任者として、市長以下、すべて単なる団員で、地区ごとに連絡係としてのリーダーがいたら良いだろう。団の運営については、市役所から出向の事務局と、各地区のリーダーがやって、それを外部の人から成る委員会が監視したら良いのではないか。

 

消防団は、ジェンダーの観点からも、とんでもなく遅れている。女性団員は「女性部」として別枠にされ、各種儀式や県の操法大会練習時のお茶汲みをさせている。いわゆるボーイズクラブとしての消防団を崩したくないのだろう。もし各部に女性が所属していて、その数が団員の半数となっていれば、飲み会にコンパニオンを呼んで騒ぐとか、2年1期の終わり頃に行っていた「消防旅行」とか、そういう昭和のおじさん的なお金の使い方もできなくなるだろう。

 

消防団儀礼的な行事をすべて廃止したら、避難訓練とか地域防災にしっかり関わることができると思う。毎月のポンプ点検や季節の訓練は必要だと思うが、出初め式、年末警戒は不要だろう。年末警戒は、市長や団長らが巡視してくるような儀式ではなく、団員が地区を見回りするのであれば、まだ意味がないこともない可能性があるが、見回ったら火災や犯罪など減るかどうか調査した上で、見回りする場合としない場合とで有意な差があれば、実施したら良い。

 

そもそも「消防団」として組織する必要があるのかどうか。私の住む市には、区長・区役員からなる「区の役員会」(回覧板や草刈りなどの区役、市民と市との連絡係)とは別に「コミュニティ」という組織があり、広報とか防災とか地域づくりとかいろんな部会で活動している。消防団も解散して、それぞれの団員と機材は市内各地区の「コミュニティ」の防災部会に属して活動したら良い。消防団という組織として存在するから、肩書き大好きおじさんが集まってくるし、無意味な儀礼ばかりになってしまう。

 

 

 

 

「安易に投票率を上げるだけの行動がその後の社会にいい影響を及ぼすとはとても思えない」 という意見をとある本屋さんのSNSアカウントで目にして、ざっと要約すると『一人一人の意思と行動が世の中を変えるのであって、いわゆる「選挙」や「投票」という政治の仕組みだけに囚われてはいけない』というようなお話。

 

お祭り的に投票に行くんじゃなくて、日々考えておけ、ということなんだろうと解釈するが、それならなおさら、「投票率上げよう運動」に文句を言う必要はない。

 

「政治について自分で考える人が増えること」と「投票率が上がること」はどちらかを上げたらどちらかが下がるような関係ではないので、どちらも目指せば良い。

 

「お祭り的に投票に行くこと」が気に入らないなら、「投票率上げよう運動」に文句を言うのではなくて、「お祭り的に投票に行くこと」に文句を言うべきだろう。まあ、「お祭り的に投票に行くこと」がなぜ問題なのか、説明する必要があるが。

田舎あるあるだが、この時期、稲刈り後の稲藁を燃やす(野焼き)人たちがいて、まあ昔とは比べ物にならないくらい少なくはなったが、相変わらずやっている人たちがいて、洗濯物が外に干せないという迷惑を被っている。あとは野焼きから火災になり消防団員として出動するとか、野焼きが火災と間違って通報されて消防団員として出動するとか。県や農協でも指導をしている模様だが、法的にはどうなのか。

株式会社リヴァックスという産廃関係の会社のコラムにわかりやすくまとめてあり、「環境省の通知の背景と内容の解説」シリーズ・第14回野焼きについてを参照する。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第十六条の二では、廃棄物の焼却を禁止している。

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第十六条の二 何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの

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だけれども、平成12年に出された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び産業廃棄物の処理に係る特定施設の整備の促進に関する法律の一部を改正する法律の施行について」という通知の中の「第一二 廃棄物の焼却禁止」の七番目の項目で、稲わら等の焼却は例外となっている。

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七 農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却としては、農業者が行う稲わら等の焼却、林業者が行う伐採した枝条等の焼却、漁業者が行う漁網に付着した海産物の焼却などが考えられること。

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それでも、法律にある「公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない」かどうか、「周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である」かどうか、という縛りはあるようだ。ともかく、やむを得ないかどうか。

燃やす以外にも、すき込み(土と混ぜて腐らせ堆肥代わりにする)があるようだが、農林水産省のサイトによると、稲わらは牛の肥料として売れるので売るのがオススメらしい。

いくつか選択肢があるなかで、それでも燃やしますか?というところが、やむを得ないかどうかになるのだろう。すき込みする労働力がないとか、販売する方法が分からないとか。