12時半ごろ家を出て六甲から岡本を経由して梅田まで西田幾多郎三木清「師弟問答西田哲学」を読んでいたら

世界はただ自然科学的に考えられるような単なる法則的な世界でなく、創造的な世界であるが、それは主観的であると共に客観的、時間的であると共に空間的というように弁証法的なものであって、そう云う世界は自分自身を形成してゆく世界であり、自分自身を表現的に限定してゆく世界である。このような世界のエレメントとして人間を考えねばならぬ。

とか

現実は時間的即空間的、主観的即客観的、つまり弁証法的であって、自分で働いてゆく。

とか

自分自身で動いてゆき、自分自身を形成してゆく歴史的な世界においては無数の個体は対立的であるとともに統一的である。

とか
三木清が何を問おうがわりと同じようなことをひたすら繰り返していて歴史的、弁証法的というところにかなりこだわっているようで歴史といっても一般的な歴史という意味ではなく積み重なることという意味だと思うがこういう風にこだわっていることが何回も出てくるというかたちで顕われるのはとても自然だしかつ面白いと思うのだが梅田で降りると早めに枚方に向かうかどうしようか少し迷ったが阪急古書の街に出かけるも特に収穫はなく当たり前だがミシェル・レリス日記もミシェル・レリス「夜なき夜・昼なき昼」も売れてしまっていていつも思っているより阪急梅田から近いと思ってしまうNUに行ってタワレコへ向かうためにエレベーターホールに行き後ろから来た人が左端のエレベーターの右側にある何の表示もないが上下にあるふたつのボタンの上なんだから上へ行くボタンだと思われるボタンを押して私は左側から2番目のエレベーターの右側にある何の表示もないが上下にあるふたつのボタンの上なんだから上へ行くボタンだと思われるボタンを押して待っていると左側から2番目のエレベーターがやってきて待っているうちにやってきた男女2人組と合計4人で乗り込んで私の後ろから来た人は5階を押して後からやってきた男女2人組の男の方が7階を押してタワレコは6、7階なので私は何も押さずにじっとしたらやがて5階について私の後ろから来た人は降りて行って閉まるボタンを押そうかとちょっと思ったが動かずにいると後からやってきた男女2人組の男の方が閉まるボタンを押してそこから7階に向かうあいだにあまりに後からやってきた男女2人組のあいだに会話がないので私は男女2人組だと思っているが男と女なのかもしれないとも思ったが7階について男が開くボタンを押しているあいだに女は降りてその次に男が降り最後に私が降りるまで2人に会話はなくて結局男女2人組なのか男と女なのかは分からなかったが7階はロックジャズクラシックヒーリングニューエイジとかのフロアであまり見るものがなくてクラシックの現代音楽のところに行ったらケージのナンバーピースを収めた知らないCDがあって6階に降りてHALCALIの新譜を少し試聴して10曲目「桃源郷」の

桃源郷に寄ってゆく、当然、今日は帰らない

という最初の一節はいつ聴いてもいいなあそりゃ桃源郷に行くんだったら今日帰らないのは当然だよなと思うのだが新譜「サイボーグ俺達」の初回盤には「tip taps tip」「twinkle star」「LOOK」「桃源郷」「It's PARTY TIME!」のPVと「It's PARTY TIME! Making」を収めたDVDがついて二枚組になっていてついでにステッカーもついていていま私のibookに貼られているステッカーはデュシャンの「泉」をモチーフにした「R.MUTT1917」ステッカーを表に1枚と□□□「GOLDEN KING」ステッカーとこのHALCALIステッカーを裏に2枚の計3枚になって(キリンジ「ドデカゴン」ステッカーはダサかったので貼らなかったしbattles「Mirrored」ステッカーもなんか違うと思ったので貼らなかった)なかなかゴキゲンな組み合わせでNUを出ると淀屋橋まで歩いて京阪電車枚方市行準急のようなものに一旦乗り込んだが次に来る出町柳行特急が枚方市には先着との情報を電光掲示板で仕入れたので特急に乗るべく向かいのホームに行くと京阪の特急は一部二階建になっていてびっくりして当然二階に乗り込み枚方市までまた読書をしようと思ったのだが右斜め後ろに座っていた女子大生らしき2人組がバイトの先輩と話の文脈では思われる人からミクシィで先に見つけたら奢ってあげると言われて必死で探したけど先に見つけられてしまって特にミクシィ上では交流はなかったけれどたまたまその人のページを覗いてみたらちゃんとしたこととかライブの感想とか書いてあってちょくちょく行くようになったらその先輩からメールアドレスも知ってるのにミクシィでメッセージが送られてきて件名が「あのさぁ」で何かと思って開いてみるとそんなに足跡付けるのウザいよというメッセージでウザいって言うのに引いたけど何かの申請をちゃんとしなかったことと絡めて一応ミクシィのメッセージで謝っておいたらしくそのはなしをひとしきり聞いていたら枚方市駅に着いてそこから交野線に乗り換えて先市と書いてキサイチと読む先市駅行に乗って星ヶ丘で降りて坂を少し登って電柱の看板を頼りに左へ曲がって突き当たると戦前の田舎の学校のような佇まいの星ヶ丘洋裁学校があってちょっとこの佇まいには驚いたのでなんだこりゃと声に出してみて星ヶ丘洋裁学校の中にあるSEWING GALLERYにて三宅桂加個展を見て写真みたいだと思いながらひとしきり見て紅茶をいただいて窓際に座って資料ファイルを見ていると後からやってきた洋裁学校の関係者と思しきおばちゃん達も写真みたいだねぇと言っていてやっぱり写真みたいだよねぇと思ったが私は写真みたいだよねぇから先に進まなくてはならなくてたぶん写真みたいに見えるのは細かい描写によるものもあるけれどそれよりも対象の切り出し方が写真的であるからでたぶん風景を一回写真に撮ってからそれを見ながらかどうなのかは分からないが描いているとかそういう技法の部分は割とどうでもよくてそんなものはたくさんあるだろうしおおと思うものは資料ファイルにあったものも含めて3点くらいで早朝の暗い時間のハイウェイを描いたものとDMにもなっている梅雨が開けて夏に向かう直前の地方都市のそのまた地方の街を流れる川とその川沿いの風景を描いたものと田舎の丘の上にあるゲートボール場の端っこにあるおおきな木とその根元に置いてあるどこかのバス停か駅からもらってきたような座席が3つ繋がっている椅子を描いたもので最終的に絵画というフォーマットに落とし込むことで写真にある「記録」の側面《それはかつてあった》の矛盾から現前性を引っ張り出したとかいうとなにか分かったような気になってしまうのでそれだけだとはもちろん思わないというか思わないようにする方があとあと楽しいのでそうすることにしてどれもお手軽な値段だったのでDMにもなっている梅雨が開けて夏に向かう直前の地方都市のそのまた地方の街を流れる川とその川沿いの風景を描いたものがちょっと欲しかったが我慢してショップスペースに置いてあった SEWING GALLERY代表中島恵雄さんの船のオブジェがすごく良くてこれもかなりお手軽な値段だったので欲しかったがこれも我慢して行きと全く同じ経路を逆に辿って淀屋橋へ着くと行きとは少し違う経路で地下移動を増やして途中NUのタワレコに行ったくせにタワレコ丸ビル店に寄って気まぐれにRADIQ(半野喜弘)の新譜を試聴してみるがまあすぐやめて時間が無くなってきていたので阪急梅田へ向かい17時30分発の新開地行特急に乗れるかと思ったがホームについてギリギリかと思って走り出そうとしたが止まっていたのは通勤特急で仕方なく乗りかけたが向かいにやってくる次の特急の方が夙川には先着との情報を電光掲示板で仕入れたので特急に乗る事にして夙川で甲陽線に乗り換えて苦楽園口で降りていつも行く美容室へ4ヶ月ぶりくらいに行き前回と同じく髪質と頭のかたちを考えて短くできる限界まで切ってくださいと長さの要望だけ伝えてあとはすべておまかせにして切ってもらいスタッフの方々に短い方がさわやかでいいですよとか見るたびに短くなってますねとか言われながら家路に着いて近所のブックファースト平田オリザ「演劇入門」を買って兄弟三人といっても姉と妹だが待ち合わせてryuryuだったかたぶんそういう名前の割とこのへんにたくさんあるパスタ屋というと乾いたパスタを売っているようだがかといってイタリアンとかいうとそれもなにかニュアンスが変わってきてしまうのでどうしたらいいか全く分からないのだが先に入っていた2人はもうほぼ食事が終わろうとしているがそれをなんとか食い止めているような感じでボンゴレビアンコのディナーセットというのを頼んだら最初にウーロン茶と前菜のサラダがやってきてやがて牛スジとネギのパスタというようなパスタがやってきてお待たせしましたという声にはいと普通に答えたりしてまあこれはこれで美味しそうだと思っていたら持ってきた女の子がこれじゃなかったでしたっけ?と訊いてきたのでそうですねと答えると一旦戻ってから目の前の4人席に座っている大学生4人組の方にその牛スジとネギのパスタみたいなパスタを持って行ってしばらくしてボンゴレビアンコがやってきてフォークがなかったので姉と妹が使わなかった箸を使って食べたが意外に辛くてまあまあ美味しかったがアサリの味があまりしないようにも思うと思っているといつのまにか携帯の予測変換で出てくる有名人の名前のはなしになって姉の携帯でさまぁーずとか柴崎コウとかフットボールアワーとかいろいろやっていてウッチャンナンチャンで試すために「うっちゃ」と打ったら「うっちゃり」「ウッチャン」「ウッチャンナンチャン」の3つが出てきた。