実家というか生まれ育った家というか、で寝るとき、最近、なんだか寝つきが悪いというか眠りが浅いような。ネコはいつものミドリ色のイスじゃなくて、これなんだったか、前も書いたけどコトブキ60のなにか。お座敷にふたつ置いてある、かつては応接室兼じいちゃんの書斎に置いてあった一人掛けのソファのうち、仏壇寄りの方、東側の方にネコは寝ている。昨日寝るまえにちょっと寒かったので、どういう経緯でうちにあるのか分からない巨人のジャビット君のバスタオルをかけてあげる。新幹線は九州往復割引で26.800円で、18:58新神戸駅発に乗ると20:40に武雄温泉駅に着く。博多からはJR九州の特急で、なんだか方言がなつかしく、新幹線と特急では、奥野正寛「ミクロ経済学入門」と、岩波文庫ベンヤミン「暴力批判論 他十篇」のなかの「一方通交路」を交互に読み、円高になるとどうなる、とか、紳士淑女をベッドから叩き起こして留置場に入れ、夜半に至って、仮にあなたが死刑執行されるとしてどういう執行を望むかを署名つきで書かせるとどうなる、とか。昨日の昼は井手ちゃんぽん、今日の昼はソース(という中学の友達がシェフを務めるイタリア料理屋)。明日の昼は昨日の夜ご飯の残りの冬瓜のサラサラカレーで、明後日の昼は味納吉のラーメンになるだろう。ネコがあんまりご飯を食べないのは、「まぐろと舌平目」だからだろうか。うちのネコの好物はカツオで、「まぐろと舌平目」にも鰹節を混ぜる。鰹節は発酵食品だともやしもんで知った。「ザ・プレミアム カルピス」はただ濃いだけじゃない。昨日の夜は、牛乳を買いがてら立ち読みするべく二番目に近いコンビニへ。チャリで片道20分くらいか。タイヤに空気が入っていないので、余計に時間がかかる。ジャンプとスピリッツとヤングマガジン。夜道はひたすら真っ暗。車としか擦れ違わない。いや、行きに一台、帰りに一台、チャリと擦れ違う。いや、帰りのは反対の歩道を走っていた一台に追い越されたんだった。昼は秋だけれど夜は冬。寒い。味納吉ではなく、味納喜知だった。味を納める喜びを知る。昨日、今日と、高橋駅の近くにある、自動車教習所の近くにある、たいやき屋さんに行ってみたが、母ちゃんがそこのたいやきが美味しいからというので、しかし両日とも「閉店」というプレートがかかっていて、午後14時くらいだというのに「閉店」。今日は従業員研修のため12,13とお休みで、昨日はなんだか分からないが「閉店」。売り切れたのか、なんなのか分からないが「閉店」で、「閉店」というと店じまいかと思ったりもするけれど、たぶん売り切れなのだろう。ただ「閉店」より「売り切れました」とか、そういう方がよいな。六甲のプチブレは15時くらいで閉まったりもするが、そういうときは必ず売り切れました、って書いてあるし、パンが残り少なくなったときは、残り少なくなっております、とか、食パンだけになりました、とか、ドアに貼ってある。いま大河ドラマでは、坂本龍馬が襲われていた。坂本龍馬は鉄砲を二発撃った。今日のお昼は、なんとか豚の薫製、ドライトマトソース添えといちじくソースのサラダと栗のスープとフォカッチャとエスプレッソ。ここは最近お店を大きくしたので、スタッフも増えているようで、フロア係というのか、なんと呼ぶのか知らないけれど、そういう役割の新しい人は笑顔がぎこちなかった。もっと適当でいいんじゃないか。エスプレッソを飲み終わり、母ちゃんはコーヒーを飲み終わろうかという頃に新しい3人組のお客がやってきたけれど、14時オーダーストップですでにその時点で14時10分くらいで、でも断ることはなく、少しお時間かかるかもしれませんが、と断ったうえで急遽席をつくって案内していた。二人席をふたつくっつけたりガサゴソとやっているときに自分たちの支払いを済ませ、入り口(この場合は出口?)へ向かう途中、その女性3人組とすれちがうときになにやら話しかけられ、水色の車ですか?(自分たちの車を)その前に停めてふさいじゃったんですけど、ナンバー何番ですか?とか、推定40代前半の女性3人組のリーダーらしき女性に聞かれたけれども、ナンバーとか覚えてないし、なんとなく記憶のなかの自分ちの車はグリーンっぽい感じで、母ちゃんはエメラルドグリーンみたいな、とか言っていて要領を得ないので、ひとまず見てきますということで、見に行くと、うちの車はどっちかというと水色だった。それでもういちど店に戻ると、その人たちはすでに席についていて、様子を見てみるとメニューの説明を受けているところで、どうしたもんかとタイミングを計っていると、フロア係というのか、なんと呼ぶのか知らないけれど、そういう役割の前からいる顔見知りの人(なんとなく見た目的には年上だけどもたぶん年下)が、新人さんに「お車を」だか「お車が」だかそういうふうに指示して、その新人さんが女性3人組に「お車の移動を」だかなんだか言ってくれて、リーダー格の女性と共に駐車場に向かうが、その女性は申し訳ありません!とか言いつつ、やたら必死に走るので、そんな必死に走らんとも、と思いつつ、曖昧に小走りでついていく。ゆめタウンもさいきん施設を拡大して大きくなったので、行ってみたくはあったが、仕事があるので、たいやき屋だけ寄って帰ることにしたが、たいやき屋は従業員研修のため12,13とお休み。新幹線のなかでは、右隣の人が柿の葉すしを食べるのとタイミングを合わせて、野菜サンドイッチとヤマザキのランチパック(ブルーベリー&マーガリン)とブレンディの、と思ったけれど一応調べたらブレンディのじゃない紙パックの500mlのコーヒーを食す。メーカーは忘れても、「コーヒーメーカーのつくったコーヒー」っていうコピーは忘れない。どちらの意味でもメーカーはmakerなので、コーヒーメーカーがつくったのかコーヒーのメーカーがつくったのか、いまひとつ判然としないのがよい。コーヒーのメーカーがつくったコーヒーメーカーでつくったコーヒーかもしれないし。でもそのコーヒーはとくに美味しくはない。左隣の若い女性は、同じ新神戸からだったけれど、乗って20分くらいは汗をふいたりMDを準備したり座り位置を直したり忙しそうで、日焼け止めのあの独特の匂いがする。この人は新山口で降りた。右隣の人は、九州往復割引切符を買うべくみどりの窓口に並んでいるあいだ、3人前くらいにいた人だ。おっ?いま築港ARCのサイトを見てみたら、いつのまにやら「アートに興味のない人とアートについてはなしてみよう」が「アートに興味のない人とアートの話をしてみよう」になっているけれども、これはこれで別にいいか。でもなんというか、語呂というかリズムが良くない気もするな、「アートに興味のない人とアートの話をしてみよう」だと。いや、どうだろう。別にそうでもないか。でも内容を見る限り、必ずしもアートの話をしているわけでもない。そう考えると「アートについて」と「アートの話」という範囲の指定の微妙な違いはある。ネコとヒモで遊ぶ。ヒモというかネコ用のリードだけれど、リードとしては使わないので、ものすごく嫌がるらしい、私にとってはただのヒモ。3日前に来た携帯メールにあたかもさっき来たメールに返事をするように返信をする。