起きて洗濯をして洗濯物を干してカフェオレとドーナツを食べる。その後シャワーを浴びて16時ごろに家を出ると、16時30分くらいに西宮北口に着く。いまいちばん元気のでることというと、建築の本を読むこと。電車に乗るまえにブックファースト石上純也さんの「ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと」をパラパラめくっていると、車の展示会の会場構成のプロジェクトのはなしのところに目がとまって、ざざっと見てみると、もともと外を走る車のスケールと室内のスケールのギャップをどうにかしたい、ということだったのだけれど、そこで「霧」が出てくる。霧によって、つまり室内に霧を出現させることによって、「車」と「室内の展示会」のあいだのギャップが変わると。建築という営みに対して、いいなあと感じるのは、ある現象なり形態なり構造なり概念なりを、それ自体愛でることがないからだと思う。たとえば霧ならアートの文脈にもあると思うのだけれど、その場合、霧や霧という現象によって起こるさまざまなことを愛でるのが「作品」ということになる。でも、いま書いた石上純也さんのプロジェクトでいえば、霧を使うのは、車のスケールと室内のスケールのギャップを考えてそれに答えるための手段であって、目的ではない。もちろん、手段と目的はものすごく流動的なものだし、目的はいくらでも捏造できるけれど、複数のベクトルの目的や具体的な目的があることで、「それ自体愛でる」こととか、「手段と目的」という二分法とか、相対化できる。実はこれだけでもだいぶ違う。ブックファーストの新書のあたりをうろついていたら、ヨシナガ「ハイブリッドワーカー 会社勤めしながらクリエイティブワークする」という本を発見して、手にとってみる。なんで苗字だけ、しかもカタカナなのか。わからん。まあいいか。アマゾンの書籍ページから内容紹介をコピペ。

訪れた大副業時代、会社勤めしながら「なりたい自分」に!

作家、ミュージシャン、etc……。
「夢ではあるけどまともに食えない仕事」だって、会社勤めしながら副業として関わる“ハイブリッドワーク”としてなら出来る! 不況のあおりを受け、日本を代表する大企業までもが続々と副業容認に舵を切っている今こそがチャンスの時。
本書では、副業としてクリエイティブワークに携わる6人に徹底取材。登場するのはマンガ家・田中圭一氏、芥川賞作家・津村記久子氏、ボーカリスト・Sachi氏、農業家・太田靖彦氏、料理研究家・うーら氏、ミュージシャン・RYO氏。
様々な思惑で“ハイブリッド”となった方々から、その利点と現実と本音を引き出した。一度はあきらめていた夢に再チャレンジする貴方に参考になることばかり。
ハイブリッドワークで自分らしく生きることに目覚めよう! これが新しい日本のワークスタイルだ!!

要するに、正社員で安定した収入を得つつ、一方で「クリエイティブ」なこと、好きなこと、自分の夢、をしよう、という本の模様。そういうハイブリッドワーカーたちのインタビュー集。普通芸術家を標榜する山本握微さんにぜひとも読んでもらい感想を聞いてみたいが、あまり握微さんの興味をひかないような気がする。ハイブリッドワーカーと普通芸術家は、たぶん、かなり違う。17時くらいにガーデンズに向かうと、ヘッドフォンをした姉ちゃんがすーっと追い越して入り口へ向かっていって、あれと思って追いつくと姉ちゃんだった。車椅子を借り、2階の阪急とつながっているあたりで合流する。全体的に冷房がきいていて、寒い。3階と2階をしばらくうろうろして、トイレを済ませたあと、4階へ向かう。水炊き料理の店に行ったが、ただいま予約と当日のお客様で満席となっており90分待ちとのことなので、4階をぐるっとまわって空いてそうな蕎麦屋へ。水炊きがあったので2人前と、なんとかご膳をひとつ、鳥すき焼きご膳をひとつ、そばの実のサラダをひとつ、ノンアルコールビールをひとつ。水炊きのポン酢がめちゃくちゃすっぱい。エッジがすごい。ばあちゃんはテーブルの上の楊枝をしきりに気にしていた。入ったときは空いていたが、だんだん混んできた。明日は、今日だけれど、母ちゃんが帰るので、ばあちゃんとおじさんと空港まで見送りに行く。FLOATにて金子由布樹君のレーベルのイベントがあるが、行けないかもしれない。→http://float.chochopin.net/event.php?day=20090816