選挙ってことでいうと、鈴木健さんが言っている(気になっていながら本はまだ読んでない。いつかの朝日新聞にインタビューがあった)「伝播委任投票システム」はおもしろそうだなと思う。どんなんかを説明するより、本人のインタビューを発見したのでリンクを貼っておく。http://nx-times.com/news/2013/05/15/3199/ インタビューより、関係ありそうなところをちょっと無断コピペさせてもらう。

個人に一貫性を求めるから、選挙も単純化して、複雑な思いを「一票」に託さなければならなくなっている。そこで提唱したい新たな投票システムが、「伝播委任投票」――ネットワーク型の投票システムで、委任票が次々と伝播していくものです。


前提として、「この人には0.3票、この人には0.7票を入れて、委任しましょう」と、自分が持つ1票を好きなように分割して投票することができます。そのテーマに深い見識がある人は直接、政策に投票すればいいし、そうでない人は職業政治家に限らず、詳しい人に委任すればいい。


委任された票はさらに別の人へと伝播し、例えば、AさんがBさんに0.6票を投票して、BさんがCさんに0.2票を投じれば、AさんはCさんに0.12票を投じたことになります。このような「委任ネットワーク」が議題ごとに構成され、いつでも誰でも少しずつ代議士になることができる。


例えば私であれば、ITには詳しいからその分野の政策なら力を尽くすけれど、安全保障はAさんが詳しいから委任する、ということができる。不満を持てばリアルタイムで委任先を変えることを可能にして、意見を集約していく。そうすると「死票」は限りなくゼロに近づきます。

「議題ごとに」ということ、「誰にでも委任できる」ということ、また、「口コミ的な細かい段階の伝播の仕方」の3点が重要かと思う。そしてそれらの副産物として、身近な人たちと様々な議題について話し合う動機が少なからず生まれる可能性があるような。興味のある議題について自分が直接投票する自信はない。でも誰に委任していいか分からない。というふうにならないために、誰がどの議題に詳しいか・興味があるかを知りたくなったりしないか。