余計なお世話ではあるが、スピリチュアルとかニセ科学にはまるくらいなら、仏教とかキリスト教とかイスラム教などに帰依した方がいいのではないかと思うのだけれど、そうならないのはなぜなんだろうか。それだと刺激が少ないのか。昔からある宗教には少なくとも体系立った世界観があるわけだし、信仰だと自覚して取り組んだ方が、自分と異なる信仰・世界観に寛容になれるような気がするけれども。スピリチュアルとかニセ科学の方が、フェイスブックとかで「●●は実は○○!危険!だまされるな!」とか「○○は万病に効く!環境にも良い!」とか「水が答えを知っている」みたいな情報を仲間内でシェアしあって、「世の中の多数派は何も知らない、私たちの方が真実を知っている」という気持ちになれて、なんとなく溜飲が下がるのかもしれない。で、その「溜飲が下がる」繋がりでいけば、「日本はすごい=(日本人である)自分はすごい」というタイプの自己陶酔と、それを反転した排外主義も、セットになりやすいように見受けられる。