はて、ハラスメント・嫌がらせについて追記しておくと、そこでは常に、嫌がらせ(による支配)をする側と受ける側で、「考えすぎだ」=「こっちはそんなつもりはない」というすれ違いが発生しうる。それに加え、嫌がらせ(による支配)を受けた側がさらにより弱い立場の人を支配しようとすること、つまり嫌がらせの連鎖もよくある。支配されると行動の仕方が似るからなのかどうか。ともかく誰が加害者で誰が被害者なのかはわりとふわふわしていて確定できないし、最初に書いた「そんなつもりない」というすれ違いもあるので、ややこしい。本当に考えすぎなのかもしれないし、意図はどうあれ嫌がらせになってしまっていたのかもしれない。このすれ違いのすり合わせがむずかしそうだ。人間なぜか結果より意図を重視したりするし、嫌がらせがあったかどうかが焦点なのに、お互いが「なぜ俺の主張が通らないんだ!」と意固地になったりするし。そもそもどういうふうに嫌がらせかどうかを決めるのかという問題もある。各種ハラスメント・嫌がらせには必ずこの問題があるけど、どうしてるんだろう。判例とかあるのかな。申し立てした側の言い分ばっかり通すと冤罪もでてくるし、しかしそうなると、ここからは嫌がらせ、ここまでは嫌がらせじゃない、みたいな線引きが必要になるということになり、それはそれでそういうルール・線引きを重視しすぎると被害を受けたけど泣き寝入りみたいなこともでてくる・・。ハラスメント・嫌がらせを認定する基準って、これって固定できるもんではなくて、常に綱引き状態で動くもんなんだろうなあ。