この前、ばあちゃんとこの共用テレビでやっていた番組で、セイウチの話をやっていて、なんやったかな、浜にいち早く上陸して縄張りをつくり、そこに入ってくる他のオスたちを追い払うことのできた強いオスだけがたくさんのメスを奥さんにできるのです、というようなことだった。この言い方ってどこかおかしくて、強いオスがたくさんのメスを「奥さんにできる」のではなく、強いオスはたくさんのメスと独占的に交尾することができる、ということであって、セイウチのオスとメスたちは結婚などしていない。一夫多妻かのような言い方をしていたけれど、そもそもセイウチのオスとメスの関係は結婚じゃない。でも、生き物の交尾行動についての話ではこういう言い方ってたくさんあって、なぜか交尾(繁殖行動)=結婚ということになってしまってる。そもそも結婚という契約を交わすのは人間だけだし、さらにいうなら結婚という契約と人間の繁殖行動とはまったく関係がない。けれど、生き物の交尾行動について、交尾(繁殖行動)=結婚というイメージを持ってしまうと、人間の繁殖行動=結婚というイメージをも持ってしまうことになる。どうなんだろか、これは。ちょっと微妙な気がするけども。なぜ微妙かというとむずかしいところだけれども、結婚=子作り・子育てってわけでもないだろうしなーというそれくらいだけど、とりあえずは。細かく言うといろいろ問題あるんだろうなとは思うけど。