この前、ふと思い立ってyoutubeでkaraのPVを見て、はじめてちゃんと曲を聴いたのだけれど、PVでないと、つまりなにかしらの映像と一緒でないと、聴けない音楽があるような。もちろん、自分がそうってだけなので、映像込みでないと成立しない音楽があるとかそういうことではない。youtubeで見る・聴くだけで満足というか。CD買ったり、ipodで聴いたりはしなくても満足な感じ。karaのほかにパフュームとかもそう。AKBとかまでいくとアイドルすぎてなにか気恥ずかしさの方が勝つのでまだ聴けない感じ。まあkaraもパフュームもアイドルなんだろうけども。音だけ聴きたいという気が起きない。もちろんライブに行こうという気も起きない。でも時々ちょっと聴こうかなと思ってyoutubeで見てみたりするくらいの聴き方。なんというか、たまーにコーラが飲みたくなる、とか、たまーにピザポテトが食べたくなる、みたいなのに近い。あと、karaの踊ってるPVを見てて、あーいわゆるクラスや部署や仲間内なんかでの盛り上げ役というか、盛り上げる(盛り上[が]るではなく、盛り上[げ]る)のが好きな人たちは、これを宴会や披露宴の余興や文化祭とかでやるんだろうなと思ったら、そういう映像がyoutubeにたくさんあって、昨日ひとしきり見てみたけれど、どれも楽しそうでよかった。けれど、その場には絶対いたくないなとは思った。こういうのは映像ごしに見るくらいでちょうどいいというか。居酒屋での他人の飲み会の録音を集めてみたらどうかとずっと思っているが、なかなかそのような機会がない。うーん、ほいで、youtubeにはなぜだか、披露宴での余興がたくさんあって、karaのミスターって曲を踊ってみましたってのがほんとたくさんある。見てて思ったのだが、こういうクラスや部署や仲間内なんかでの盛り上げ役というか、盛り上げる(盛り上[が]るではなく、盛り上[げ]る)のが好きな人たちの心性を文化祭系と名付けてみたらどうか。体育会系と共通点がかなりある気もする。いや、盛り上げるのが好き、というよりも、披露宴とか文化祭とか飲み会のような状況において、なにかの芸であるとかバカになれることで場を盛り上げられるのがかっこいい、粋である、というような空気があるから、盛り上げる側にまわりたい、ということなのかなとも思う。そういう空気はどういうふうにつくられてきたのだろう。まあ、つくられたものかどうかも謎ではあるし。そういえば、こういうの、落語に出てくるな。「花見の仇討ち」というはなしがあって、花見の趣向で寸劇をしてみんなをアッと言わせようぜ!と友だち同士で計画するが、だんだんややこしいことになっていくというようなもの。それと、「ノリ」の研究とかどっかにないかな。ノリがいいとか、ノリがわるいとかいうときの「ノリ」。