コンビニで風呂読書時の水分補給のためのスポーツドリンクを選ぶ。2リットルのスポーツドリンクのなかでみっつ選択肢がある。セブンイレブンプライベートブランドのやつが178円くらい、アクエリアスが278円くらい、ポカリスウェットが350円くらい、たしか。どれにしようかなーと選びながら、「節約」っていうのは、支出を抑えるという実際の意味での「節約」と、「節約した・している」という精神的満足を満たすという意味での「節約」があるんじゃないかしらと思う。行動経済学の本だったと思うけれど、同じような満足を満たすいくつかの異なる価格の商品のなかからひとつを選ぶ場合、中間の値段のものを選びやすい、ということが書いてあったけれども、たしかに今日、セブンPBのスポーツドリンクとアクエリアスとポカリのなかでは、アクエリアスを選びそうになった。価格が低すぎると品質への期待も低すぎることになるので、価格と品質(への期待)の仮想の均衡点として中間の価格のものを選ぶのだろう、たぶん。で、「節約した・している」という精神的満足を満たすという意味での「節約」は相対的なものでもかまわないわけで、つまりセブンPBとアクエリアスとポカリのなかでいちばん安いのはセブンPBなのだが、ポカリよりかは安いアクエリアスでも精神的満足としての節約は満たされる。とか考えながら、自分の感覚に逆らってセブンPBにしてみた。別に味の点ではとくに差異なし。ほぼアクエリアス。味の好みとしてはアクエリアスDAKARAよりもポカリの方が好きだけれども。amazonにある萱野稔人雨宮処凛「「生きづらさ」について」のカスタマーレビューを読んでいたら、☆ひとつで『彼等自身に、同じ光文社新書の拙著『ハラスメントは連鎖する』と、そこに引用した文献をお読みいただき、ご自分の抱える無意識に潜んだ不安の原因に向き合い、乗り越えることを熱望する。』と書いているひとがいてはてな?と思い、名前を見ると安冨歩さんで、この人の本は「生きるための経済学―“選択の自由”からの脱却」を読んだけれども、安冨歩,本條晴一郎「ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛」も口笛文庫で見つけて買って、でもなんだか違和感があって読んでなかったのだけれども、それがなぜかというと、ざっと見た感じの全体のトーンというか語り口が、カルトを脱したひとが脱カルトの方法を早急に全人類に教える必要性を感じ書いた、というような感じというか、いや、いま読んでいて、ハラスメントの構造を知ること自体はとても面白いし、内容自体はそれなりに客観的なんだろうけれど、自分が救われたからそれをみんなに伝えたい、みんなにとってもよいだろう、というような感じがなんだかうっとうしい。。「生きるための経済学―“選択の自由”からの脱却」のカスタマーレビューにもあったけど、個人的な体験を書かない方がいいと思うがどうなのだろう。たしかに、穿った見方をすれば、個人的なハラスメント体験への復讐のために書いているともいえる。ほいでそれはまたハラスメントなのだというのもたしかに。そういう意味で、「ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛」は付き合い方がむずかしい本。探せば同類の研究でもっと冷静なのがあるのかしら。しかし距離をおいて読めば面白い本ではある。いや、自分の情動反応からコンテキスト(メッセージの意味づけの基準)が創発する、っていうのがちょっと分からんといえば分からん。コンテキストが内側から「しか」やってこない、という主張がちょっとむずかしい。言い方次第というか、導き方によっては内とも外ともいえる気がする。ある客観状況を感覚情報として受け、それをコンテキストとして把握・再構成することは「解釈」であって、この次元は内側だ、というのはたしかにそうだろうし、しかしかといってなんらかの客観状況が単一のコンテキストと直結している場合がまったくないといえるのかどうか。主観的な解釈の集まりとして、共同解釈みたいなものもあるかもしれないし。うーん、まあでもハラスメントもしくはハラスメント的な関係っていうのは、たしかにどこにでもあるし、そこから自由なひとっていうのもそんなにいない気がする。ブックオフオンラインにて、平川克美「経済成長という病―退化に生きる、我ら」、芳沢光雄「数学的思考法―説明力を鍛えるヒント」、桂文我「落語「通」入門」、小沼純一サウンドエシックス―これからの「音楽文化論」」、古今亭志ん生小島貞二(編)「びんぼう自慢」。三月にサンガツの新譜が出るとのこと。バレンタインには彼女からあれなんていうのか、割るととけたチョコが出てくるチョコのケーキ、あれをもらった。自分でつくったとのこと。すごい。つくってからしばし時間が経っていたからか、レンジで温めてもとろけなかったが。