23日は梅田の紀伊国屋で、大島衣提亜さんの装丁がなかなかよいなと思っていた、著・大磯仁志/監修・清水雅博「倫理・哲学の特別講義」をすこし立読みして買ってみる。袋はいりませんというと店内だけでよいのでレシートをお持ちくださいとのことでレシートを持つ。見ると分類が「学参」だったか、そういうやつで参考書のようだ。調べてみると学研のシリーズものみたい。高校生向けの。ほほう。そして検索してみるとわりと芳しくない評判が。『受験生はこの本を読むくらいなら山川出版の「倫理用語集」を読み込んだ方が、確実に、よい。』とのことで、そういえばこれどこかにあった気がする、だいぶまえに山崎さんの下宿というか寮に行ったときに廊下にご自由にどうぞ的に置いてあった本の山から持ってきたやつが。あった。ものすごい線引き。竹田青嗣ニーチェ入門」は昨日の帰りの電車でとなりのおっさんの独り言に邪魔されつつ第三章「価値の顛倒」を読み終わる。今日のお風呂で読み終わるだろう。引き続き「道徳の系譜」の残りを読んでみよう。今日は口笛文庫で、岡部勉「合理的とはどういうことか」を800円。合理的、合理性、っていうのはわりと重要なキーワードだと思う。いまの時代の感じとしては、目的に関わらず、手段が合理的であること、つまり段取りがよいことがものすごく重視されていて、結果とは別に段取りがよいこと自体が価値を持ってさえいる。結果の達成で50点、段取りのよさで50点、あわせてやっと100点、みたいな。結果を達成しても段取りが悪ければ50点。なにより、行為者じしんが段取りのよさを求めているフシがある。まあたしかに段取りよくいけば気持ちのよいものだけれど、ちょっと過剰な気がしないでもない。段取りよくしなきゃ「できない人」みたいに思われる!!みたいに追い詰められている人をたまに見かける。なんなんだろうこれ。といっても、「合理的とはどういうことか」はそんなにちゃんと内容を見てないからこういう疑問とは関係ない可能性もある。それはそれでよい。あと、スタンリー・フィッシュという人の本がすこし気になった。夕食は姉ちゃんが昨日から仕込んでいたというおでん。こんぶだしに手づくり豚つくねの油が合う。だいこん、豚つくね、もち入りがんもどき、厚揚げ。さっぱりめで柚子胡椒やみそをつけつつ食す、たまごかけご飯と。