先日、三宮のジュンク堂の3階から4階に上がるエスカレーターをものすごく急いで登る人がいて、こんなに急ぐ人はどんな本を買うのだろうと思ってつけていったら、文楽だったかな、伝統芸能の棚にいた。別に急いでいる風でもなかった。とにかく早く移動したいだけなのかもしれない。伝統芸能の棚の近くには演劇の棚があって、そこに縦置きというのか、背表紙ではなく表紙が見えるように置いてある本があって、「パフォーマンスの美学」というもの。その後、HMVに寄ってみると、BRUNO PRONSATO「Why Can't We Be Like Us」の日本盤が1800円だったので買う。日本盤といっても輸入盤に帯とライナーつけただけ。ライナーは読んで捨てる。帯ももちろん捨てる。

エリカ・フィッシャー=リヒテ「パフォーマンスの美学」
[要旨]
マリーナ・アブラモヴィッチヨーゼフ・ボイスジョン・ケージ、シュリンゲンジーフ、ヘルマン・ニッチュなど数々の作家と作品から、その背後に潜む理論を浮かび上がらせる。
[目次]
第1章 パフォーマンスの美学の必要性
第2章 概念について
第3章 俳優と観客の身体の共在
第4章 素材性のパフォーマンス的産出
第5章 意味の創発
第6章 出来事としての上演
第7章 世界の再魔術化

パラパラとめくってみたらば、かなり面白そうというか、パフォーマンスというか人前でなにかをやる機会がある時には、私も似たようなことを考えるので、参考になったり、考えを整理できたり、しそうだった。今週の土曜日にはFLOATでこういうイベントがあるが、あいにくやんごとなき用事で行けない。このイベントもはやいもので一周年。第一回によなさんと出てよくわからないことをした。企画している杉原君とは時々FLOATで遭遇するが、九条の地蔵盆のときに聞いたクラブカルチャーについてのはなしが面白かった。クラブの感じもだんだん変わってきたらしい。

ヘッドホンで聴く、屋外の映像と音のイベント。
Sleeper Hallcination Camping #06


■日時
2009年12月12日(土)
18:30 - 23:00 (開場18:00)
■入場料
1,000円(1ドリンク付)
※FMラジオを持参の方は入場無料
■場所
FLOAT(http://float.chochopin.net/)


○このイベントは、建物外の壁に映像を映し、ヘッドホンで演奏を聴く音楽と映像を中心としたライブイベントです。
各機材やレンタル寝袋の数に限りがありますので、なるべくご予約の上、お越し頂けるようお願い致します。
みなさまのお越しをお待ちしております。
○ヘッドホンをお持ちください。
ヘッドホンで演奏を聴くイベントです。
※お持ちでない方には、貸出用のイヤホンを用意しております。
※コネクタ変換プラグは用意しています。
○防寒対策の上でお越し下さい。
建物の外壁に映像を投射します。会場は屋外となります。
※レンタル寝袋(300円)をご用意しています。

■出演
小中 太(子供鉅人)
Salads in Space
丸尾 丸子
にしもと ひろこ
slonnon + Yangjah + sonsen gocha bacco
米子 匡司 + HIROSE Atsuko + 宗友 馨子(JACCAL / 投光画)

■ライブドローイング
sonsen gocha bacco
にしもと ひろこ
eM

■食べ物

アントニオ☆バンデラス
つゆもの屋

エレン・メイクシンス・ウッド「資本主義の起源」は先日いっきに読了。ここ何日かの移動中には、梶井厚志「戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する」。ゲーム理論って行動経済学っぽい気がする。あと、がっつり「手段/目的」「原因/結果」の対概念が埋め込まれているというか疑われないのが気になりはする。あと、先日引用したパスカルのことばの、われわれの「仮想の存在」と「ほんとうの存在」という区別がいったいなんなのか気になりはする。パスカルさん的には「ついつい仮想の存在を美化してしまう」っていうのが現実で、美化なしの「ほんとうの存在」っていうのは理想・理念なのだろうけれど、しかしそれがいつのまにか、美化してしまうのが現実であれば美化した結果の仮想の方がほんとうの存在だ、みたいなことになっている気もする。しかも夏なのに白いダウンベストを着ている・・。ツインギターの向き合うソロのあとに、イチ、ニイ、サン、ハイ。