26日、12カートンもの出荷を父ちゃんとふたりでこなし、父ちゃんと母ちゃんと「鰻屋」という鰻屋うな重を食べ、武雄温泉駅から19:47の特急にのる。博多で新幹線に乗り換える。三宮で快速急行に乗ればいいところ普通に乗ってしまったので、すこし遅れて0時くらいに六甲に到着。27日、11時より出勤、17時より搬出。打ち上げ。28日、11時すぎに水都。アサダ君とよなさんの展示の設置。「ジュンケイ」→http://www.bunkaza.suito-osaka2009.jp/artist/144.html 水辺の文化座→http://www.bunkaza.suito-osaka2009.jp/ なんやかやで、16時ごろよりよたよたと稼動。これは・・・テレアポだ!と思う。コールセンターとか、苦情窓口とか。やったことはないけど。4人、途中から3人で、電話を受け、検索、プリントアウト、貼り出しなどの作業を必死でこなす。前職の忙しさを思い出す。慣れたら、スムーズにできるのかどうか。しかし「公衆電話」というインターフェイスはすばらしい。「電話」による対話も不思議。私が電話に出る役をやっているときに、とある女性とはなしていて、あとから聞いたところによるとよなさんと私の共通の友達だったみたいで、知っている人間同士がなぜか初対面としてはなしはじめるという、妙な状況。名前のある誰かとはなしているというより、抽象的な「誰か」という人物とはなしているような感じかもしれない、お互いに。固有名詞と顔によって担保されている個人の自己同一性からはなれて、「誰か」の風景についての記憶だけが語られ、漂っていく。あと、個々のアウトプットの見せ方はもうすこし工夫できるとは思う。KAVCで会ったことのある方が水辺の文化座の運営をしていて、ぐうぜん遭遇。名詞をいただく。名刺か。会社に勤めつつ旺盛な音楽活動をしているSさんといろいろはなしをしながら、梅田まで。お互いにかなり近い感覚を持っている。表現活動に専属しないのは「本気」ではないとかいうそれこそ純粋性の権化のようないいがかりはいまだになくならないしこれからもなくならないであろう。そういうイデオロギーを内面化している人が、いまだに、あまりに多すぎる。自分もそうだろうし。そういう人に限って、「自分の感性を表現する」だとか「自分の価値観・世界観を伝えていく」だとか「自分の好きなことをやる」だとか言いながら、「自己満足ではダメだ」とかなんとかなんだか矛盾していることをごちゃごちゃいうし、売れるかどうかとは別に「売る気があるかどうか」で「本気度」が計れると思っている。資本主義を敵視しつつも資本主義のなかで表現活動していることに気づかない。活動のフィールドが「売り買い」の場=市場しかないと思いこんでいる。まさに自分自身もそうで、だから、そういうのは私には無理だな・・と思ったりもする。活動においてどうお金を回していくかの問題に対して、パトロン型(公的な助成金とか)か市場型(商売)かそのハイブリッドかしかないのが問題なのか。美術は、音楽と較べると、ハイブリッド型な気がする。美術に興味のあるプチパトロンによって組織される小さな市場においてお金がまわっているイメージ。すくなくとも音楽ほどには市場は広くない。複製の問題とか売り方の難しさとか、そのへんの違いか。単価高いし。音楽を流通させるうえでいちばん廉価なのはCDだけれど、美術を流通させるうえでいちばん廉価なのは美術展の入場料だな。26日、東君からメール。こういうイベントをやるらしい。100円!!

MUSIC OF NEW REFERENCE 2009 in KYOTO
http://music-reference.net/mr09.html  


■第一部 シンポジウム 
出演 宇都宮泰 三輪眞弘 川崎弘二 岸野雄一
■第二部 ライブパフォーマンス
出演
宇都宮泰 : アートベアーズ リミックス作品 2009年度版 トクサノカンダカラ エディケーショナル ライブ   
三輪眞弘 : ラジオとマルチチャンネル・スピーカー・システムのための「新しい時代」
音響システム 宇都宮泰 波面制御システム


□日時 2009年11月3日 火曜日 祝日
□開場 16:00  開演 17:00
□会場 ART COMPLEX 1928 http://www.artcomplex.net/ac1928/
□料金 100円
(前売り券は、2009年9月1日より、アートコンプレックスにて発売いたします。
電話予約可、お一人様2枚までとさせていただきます。
当日券に関しましては、11月3日 15:00より整理券を配布いたします。)
チケット予約電話番号 TEL 075-254-6520
定員 180名


主催 MUSIC OF NEW REFERENCE http://music-reference.net/
協力 ART COMPLEX 1928   HOREN 
映像担当  企画協力 シマフィルム   制作協力 KyotoDU
翻訳 大城真 増川智子 クリストファー・オライリー
お問い合わせ info@music-reference.net

「音楽にとって最も馴染み深いテクノロジーのひとつに、録音と再生がある。
 しかし、この技術の登場以来、音楽はこれを吸収同化できていない。」


音楽は瀕死の状態にある。


学問は芸術になり得ないが、音楽以外の分野では、
少なくとも今進行中の出来事や、作品の構造を説明することができるし、
またそのように進化してきた。


ところが、音楽は学べば学ぶほど当の現在の音楽からは、遠ざかってしまう。


学問は、芸術のサポーターであるべきである。
しかし、サポーターであるための条件を、一体どの時点で失ってしまったのか、
何が足らないのか考える必要がある。


しかも、論理でなく、誰が聴いても分かるかたちで・・・。


音楽にとって最も馴染み深いテクノロジーのひとつに、録音と再生がある。
しかし、この技術の登場以来、音楽はこれを吸収同化できていない。

荷物がきた。ふたつ。最初にブックオフ、次に父ちゃんから。ブックオフのは、山森亮ベーシック・インカム入門―無条件給付の基本所得を考える」、ロナルド・ドーア「働くということ―グローバル化と労働の新しい意味」、「30代建築家 30人による 30の住宅地」、手塚貴晴・手塚由比「きもちのいい家」、合計1700円+代引き手数料315円。家業の手伝いでも代引きで商品を発送することがあるのだが、この代引き手数料というのは、「代引き」という行為の手数料として運送会社に支払うものではなく、運送会社から販売元への代金の振込み手数料なわけで、つまり銀行なりなんなりの金融機関に支払われる。運送会社へ支払われるのは送料のみ。父ちゃんからの荷物は、玄米と自家製パンとキヨーレオピン。家業の手伝いをしているときに、ふと気づいたのが、消費税ってすごい!考えたやつすげえ頭いいな!!ということで、なぜなら「消費」と銘打って範囲を指定することで、貨幣と物品・サービスのあらゆる「取引」に税をかけることができる。ということは、小売業者から消費者への「販売」に限らず、生産者から小売業者への「仕入れ」もしくは生産者の材料の「仕入れ」にも税をかけることができる。貨幣による交換をすべてあますことなくカバーできるし、市税を払わない人はいても買い物しない人はいない。これはなかなかすごいな・・。本日は、13時より水都。