山脇直司「公共哲学とは何か」「第2章 古典的公共哲学の知的遺産」の残り1/3、儒教墨子朱子学、江戸時代(中江藤樹・熊沢蕃山・伊藤仁斎荻生徂徠石田梅岩・安藤昌益)、幕末(横井小楠)、をさくっと読む。すこし気になったので、安藤昌益という人について調べてみたところ、けっこう面白い。wikipediaより。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E6%98%8C%E7%9B%8A

身分・階級差別を否定して、全ての者が労働(鍬で直に地面を耕し、築いた田畑で額に汗して働くという「直耕」)に携わるべきであると主張した。徹底した平等思想を唱えている。 特に著書『自然真営道』の内容は、共産主義農本主義エコロジーに通じる考えとされているが、無政府主義アナキズム)の思想にも関連性があるという、間口の広さが見受けられる。またこの書の中で安藤は日本の権力が封建体制を維持し民衆を搾取するために儒教を利用してきたとみなし、孔子儒教を徹底的に批判した。発見者・狩野亨吉をして「狂人の書」と言わしめ、レーニンをも唸らせたという。

「安藤昌益」でググって出てくる「安藤昌益研究会」のサイト(http://www006.upp.so-net.ne.jp/hizumi/)にある、「安藤昌益入門 農業エコロジーの先駆 安藤昌益」を読む。

昌益は、他者から利益を掠め取る商業や、自然を略奪・破壊する鉱工業を否定し、人間にとって必要不可欠な食料を生産し、真の価値を生み出す産業として農業を中心とする第一次産業だけを認めた。

らしい。極端だけれど、面白い。いまは第三次産業ばっかりだから、なおさら。