Miles Davis「So What」

マイルスの首というが耳の下というのか、がすごい。ふくらむ。コルトレーンも。なんか構図がかっこいい映像だ。マイルスがアップのときの後ろに見えるコルトレーンとか、コルトレーンのソロのときに後ろに見えるマイルスとか。他のメンバーのソロのときにはみんなタバコを吸いながら談笑したりしているのがなんかよい。「perform/rest」→http://d.hatena.ne.jp/k11/20090108 


鈴木雅之「Misty Mauve」Live at Club Martini

山下達郎さんの映像を見ていたら、たまたま出てきた動画。山下達郎さんが曲を提供しているとのこと。なかなか狂った映像でよい。これなに?なんなんだろう?!の連続。とはいえ、たったひとりの女性のために歌う、なんて自己陶酔的なイメージはいまでもじゅうぶんに存在する。ライブって書いてあるけど、クラブでのライブっていう体(てい)のプロモーション用ビデオっぽい。ドキュメントとしてのライブ映像ではなくて、フィクションとしてつくったライブ映像。この映像の関連映像とかで、「違う、そうじゃない」っていう曲名が出てきて、これはすごい。「違う違う、そうじゃ、そうじゃない」って。なにが違うんやろか。なにをそんなにあせって否定しないといけないんやろか。この曲名を、鈴木雅之さんによるインストラクション作品(指示だけの作品)だと考えるとさらに面白い。自分のいまやったことはなんか分からんけど作者からしたら違うらしい、しかも「常に」、いままでもこれからも、違うらしい、という状況に追い込まれる。「違う、そうじゃない」という指示のもとなされる行為は常に作者の意図と違う。そういえば、このまえたまたま爆笑レッドカーペットを見てしまったら、ジョンレノンのイマジンを使ったネタをやるコンビがいた。イマジンに乗せて発される「想像してごらん、○○○○を」という言葉に突っ込んでいく、という形式のネタ。「ババのないババ抜き」とか「味噌がなく、具が無く、味がない味噌汁」とか。オノ・ヨーコさんの「グレープフルーツ」はレノンの「イマジン」が元になっただとか、その逆でもあるとか、いろいろあるっぽいけれども、想像力とユーモアには密接な関係がある。お笑いとユーモアも密接な関係がある。ユーモアのない想像力は、たんに滑稽かみみっちいだけのような気がする。