いまミスチルの「エソラ」をyoutubeで聴いているのですが、この曲は、イントロ→Aメロ→イントロ(間奏)→サビ→イントロ→Aメロ→イントロ(間奏)→サビ→間奏→サビ→アウトロというふうに進んでいきます。同じイントロでも、イントロ→Aメロ、イントロ→サビ、の2パターンあるのがちょっと面白かったです。さらにちょっと前に、竹内光輝/直嶋岳史/平間貴大/小田寛一郎「2」(encadre)が直嶋君から届きました。お疲れです。あ、ちなみに、コンピレーションです。私は、『4つ打ち(コンピュータの内蔵マイクを右手の親指で叩いて擦る)』という録音を提出しました。タイトルからの想像とまったく同じすぎて、むしろがっかりすることうけあいです。今回はライナーはつけていません。つけないつもりで考えたので。でも、これについての思い出は書いていました。

4つ打ち(コンピュータの内蔵マイクを右手の親指で叩いて擦る)
four to the floor(I beat and rub the internal microphone of the computer with the thumb of my right hand. )


この録音には、ibookのディスプレイにくっついている内蔵マイクを、右手の親指でボンと叩いてシュッとずらすことで生じるふたつの音と、その行為の過程で生じるいろいろな音と、録音している場所の周囲の音もすこし入っています(とくに気にならない程度ですが)。4つ打ちということで、ヘッドフォンでクリック音を聞きながら内蔵マイクを叩いていますが、どうしてもすこしずれてしまうので、なんだかもったりとしたビートになっています。テンポについては、なんとなく自分が気持ちのよいテンポにしていて、ミリ秒の単位でクリック音を出しているので、BPMでいうとどのくらいになるのかは分かりません。録音の長さについては、もうこれ以上はしんどいよ、、というところで録音をやめています。今回も前回(「雨に拍手」)と似たような思いつきで、コンピュータの内臓マイクを親指で叩いた音と擦った音が、それぞれテクノミュージックでいうキックとハットの音に似ているような気がして、やってみました。といっても「似ているな!」と思ったきっかけというか思った状況については忘れてしまいました。Richie Hawtinの「DE9」シリーズのようなミックスCDやクラブでのDJに使われたりすると面白そうですが、どうでしょうか。あと、もし万が一、この録音で初めて「4つ打ち」に触れるひとがいるとすれば、「4つ打ち」にどのような印象を持つのでしょうか。気になります。最後に、題名を英語訳しているときに気付いたのですが、「叩く」は「beat」というのですね。

というわけで、さっそく河野円さんからお褒めのことばをいただいております。ありがとうございます。http://d.hatena.ne.jp/i_ma_wav/20081021 たしかにトンチ作品ではなくて、むしろトンチ未満というか、トンチですらないものなので、脱トンチというのか、なんでしょうね。脱トンチ=脱コンセプチュアル、という意味では、木下和重さんと私の志向はけっこう重なり合うものがあると思っています。木下さんはひたすらトンチを凝らすことで、トンチの先へ連れて行こうとするのですが(多くのトンチ作品は、トンチそれ自体を愛でるものです。木下さんは違う)、私は、どうなんだろう。よく分かりません。「ものすごく分かりやすいかたちで」作品としての体を為すギリギリを探る、みたいなことはあるかもしれません。なんらかの意味で「キャッチー」であること、は心掛けています。でも、「4つ打ち(コンピュータの内蔵マイクを右手の親指で叩いて擦る)」は「4つ打ち」を知らなかったら???かもしれません。そして、一十三十一さんは、「fenneszかけて 窓を開けた」