神戸に戻る。あさ9時半過ぎから父ちゃんの仕事を手伝って、13時ごろに父ちゃんと車で福岡へ。とある引き出物用のカップの仕上げというのかこれはなんなのかをしているときに(寒いのに外で。削っていると粉が出るから)「d long life design」の最新号が送られてきて(入荷というのか)いたので、車のなかですこし読む。やはり続けることでなにかあるのだろうと思う。高速道路の風景はけっこう退屈である。高速道路に出る前に黄砂がひどいことに気付く。まっしろ。というといいすぎだけれども遠くが霞んで見える。ので遠くからはこっちが霞んで見えるはず。天神からちょっと行ったところの元祖長浜屋長浜ラーメンを食べる。ここはラーメンと酒しかなくて、店に入りながら「カタ!」とか「ベタカタ!」とか「ナマ!」とか「ナシカタ!」とかスープや麺の好みを伝える。ここのラーメンはとんこつだけどあっさりしていて、とりあえず私が一番好きなラーメンである。実家の近所にある味納喜知というラーメンも美味しい。ここもとんこつでちょっと丸いもわっとしたコクがある。麺は元祖長浜屋より細い。春日野道にある長浜亭春日野道店が味納喜知に近い味がするのでたまに行く。アブラっぽさでいえば、長浜亭春日野道店>味納喜知>元祖長浜屋、という感じ。長浜亭春日野道店は食べ終わった頃にはアブラの膜が出来る。まあこれでもいいけどもう少しあっさりしてたらなあとも思う。本屋を探して岩田屋とか三越とかソラリアプラザとかビブレとか天神コアを彷徨うもかつてあった本屋がことごとく無くなっていて、紀伊国屋とかリブロとか。福岡は本屋が成り立たないのでは、という仮説を父ちゃんが提出した。天神コアの5階から繋がっていたビブレの5階にあるメガネ屋のお兄さんに訊いたところエスカレーターで1階に降りて外に出たらあるとのこと。父ちゃんが訊いていた。で、いきなり言いつけを破ってエレベーターで1階に降りて正面から出るもどこにも本屋は見当たらない。なので裏側に回ってみると道を隔ててジュンク堂ができていた。いったんは入ろうとするも隣にあるスタバに行きたいとのことなのでスタバにてキャラメルなんとかのあったかいやつを二人で飲む。けっこう人がいて、何をしているのか訝しい。訝しく思う。ジュンク堂では中山元「思考の用語辞典」を買う。本屋探しの旅の前には岩田屋の本館(むかしZ-SIDEという岩田屋がやっていた若者向けの商業施設がここにあって、APCとかいろいろ入っていてジーパンが水曜入荷で土日が来る前に売切れてしまうので佐賀県に住む私たちはなかなか買えなくて、たまたま高校が平日に祝日かなにかで休みのときにたまたま父ちゃんが福岡に行く用事があるとのことで乗っけてもらって天神に行き、めでたく買えたAPCジーパンは6年くらい履いていたら右のひざのあたりが破れて、本当にジーパンって破れる!と思った)と私が知らないあいだにできた新館のあいだを西鉄の駅を背にして歩いていくと右手にある大黒屋というチケットショップで博多-新大阪の新幹線の切符を買う。このチケットショップは入ってすぐはブランドバッグの買取と販売をやっていてそこを通って奥に行くとチケットショップがあってさらに奥の階段を昇っていくとチケット買取カウンターがあるらしく、ブランドバッグの買取と販売のところには6つか7つの防犯カメラがあった。だんだん書くのがめんどくさくなってきたので、何を書きたかったかというと、チケットショップで買った切符はみどりの窓口で指定席を指定することができるので、博多駅に16時過ぎに着いてみどりの窓口へ行き、そのまえにみどりの窓口の入り口あたりに置いてあった新幹線の時刻表を(乗るなら16時59分の「ひかり」だなと思いながら)見てからみどりの窓口に行き、カウンターの上の方に据え付けてある新幹線の空席状況が表示されている電光掲示板というのか液晶のなにかというのかを見ながら並んでいたら、カウンターのお姉さんに呼ばれてカウンターに行きカウンターにも据え付けてある新幹線の空席状況が表示されている小型の電光掲示板というのか液晶のなにかというのかを見ながら(「ひかり」が一番新型だと思っていて、どうせなら「ひかり」に乗ろうと思っていて、小型の電光掲示板の空席状況の表には項目がふたつあって、私はそれを自由席の空席状況と指定席の空席状況だと解釈して、そうしたらすべての「ひかり」には指定席のところにマルがなくて、「ひかり」の指定席はもうとれないのかと勘違いして)お姉さんに「ひかり」の指定席はとれないんですか?と聞いてみると、ぜんぶ乗れますよ、とのことで、この一言でなんだかよく分からなくなり、カウンターに据え付けてある新幹線の空席状況が表示されている小型の電光掲示板というのか液晶のなにかに表示されている17時45分の「ひかり」の列を指差してしまって、意味も無くいまから1時間半以上も先の「ひかり」の指定席を指定してしまう。一回指定したらもう変更できません。乗り遅れたら他のやつの自由席に乗りなさい、と切符に書いてあったので、仕方なく時間を潰すかと思い、駅を出てすぐにスタバに行くも人がいっぱいで、お店のお姉さんに注文の前に席をお取りくださいとやさしく席取りプレートみたいなのを渡してもらったので探してみるもすきまに入り込めば座れなくもないという状況ですきまで1時間半も過ごしたくないので、やっぱりやめますと言ってそのお姉さんにプレートを返して駅に引き返し新幹線専用改札前でひとしきり(さっき指定した17時45分の「ひかり」より前のやつの自由席に乗ろうと思いながら)新幹線の時刻表を眺めたのち、改札のお兄さんに、さっき17時45分で座席指定したんですけど前のやつの自由席にも乗れますか、と一応訊くといけるとのことなので、改札を通ってホームにでると16時28分の「のぞみ」が出るところで車体が新しい感じだった。すぐ16時35分の「ひかりレールスター」というのが来るそうなので、売店で水とポケットティッシュを買い、自由席のある3号車を目指して歩く。で、六甲に着いて17時くらいから漫画喫茶にいた姉と合流したときに「ひかり」より「のぞみ」の方が新しいということを知る。駅の案内パネルにも「のぞみ」「ひかり」という順で表示してあった。博多から乗って一駅の小倉で降りるという人がたくさんいてびっくりする。姫路だったか岡山だったかそのあたりで人が増える。いや広島だったか。でもとにかく新幹線から見える風景はほとんどがトンネルか山。