えー、今日のあさに東京から帰ってきて明日のあさからは鈍行にて実家の佐賀に青春18きっぷの期限ギリギリの20日まで帰るので、東京行きについてのもろもろはそれから書きますのでー。今日帰ってから2700字くらい書きましたが、行きのバスと平間君の家の近所の銭湯に行ったはなしの2つのエピソードしか書いてないのでー。とりいそぎ吉村さんのはてなダイアリーへの簡単な返答としてすこし記しておきます。
「2008-01-12 (h)ear rings vol.18」より

それにしても、なぜ「風船」を使うのか、とか、なぜ「ミキサー」を使うのか、とか、なぜ「テープレコーダー」を使うのか、といったあたりの、音に立ち向かう意識というか、その人の世界の切り取り方、世界の認識の方法が、実際の表現に表出されていないと、やっぱり「表現」としては弱いと思います。そういう倫理観はやっぱり音に出る。どうしても出てしまうというか。だから、見せ方が難しいんです。ここらあたりに関して、音に携わる人は美術畑の人に比べると、ちょっと浅はかのように僕には思われてしまいますが、しかしそれも音楽のいいところでもあるわけで、良い悪いはなんとも言えませんが、まあ、ともかく楽しかったです。

「見せ方の部分が、音に携わる人は美術畑の人に比べると、ちょっと浅はかのように思われる」というのは、私も反省しながらとりあえずは賛成です。「しかしそれも音楽のいいところでもあるわけで」というのがなんとなく分かってしまうのは、やっぱり視覚より聴覚の方がそのあたりの判断がシビアではない、ということなんでしょうか。見せ方がどうであれ(演奏会だから)行為から音だけを取り出せる、といった意味を捨象するやり方が成立しやすいというか。聴覚(音)と視覚(美術)のどちらでもそういう受け取り方は可能ですが、耳(聴覚/音)と目(視覚/美術)では感覚刺激から意味を生成する仕方のバランスになんらかの違いがあるように思えます。そこらへんに音畑の人がちょっと曖昧にしちゃう要因があるのかなと思ったりもします。音(楽)は、様式(美、としての意味)とか形式(美、としての意味)がないところではどうしたらいいのだろう、ということなのかもしれません。でもいちばん私が気になるのは「見せ方」ということをどう捉えるかということで、意味の研磨の方法というか、意図の伝え方のように考えると、どうしてもノイズを排しきれないことに突き当たったりしますし、一種のハッタリだと割り切ってもいいのかもしれませんが、このへんはいろいろ考えていて面白いです。あと私が風船と空気入れを使ったのは、たぶん、音と出来事の関係がわりあい対等に感じられるから、なのかなと思います。シュッシュッシュッと空気を入れたら風船が膨らんで、離したらブロローと飛んでいくし、空気を入れ続けたらどんどん膨らんでバンと破裂します。あらゆる出来事に物理的な波としての音はつきもので、またあらゆる物理的な波としての音に出来事はつきものなので、もしそれが隔たりなく見えたら、そのどちらにも感覚が行き来できるのかなあと思っていますが、ただそれだけで、そこから先はまだ見えていません。もちろんそういうものだったら風船でなくてもぜんぜん構いません。あと、風船を飛ばすっていうのは当日おもいついたことで、元々はソロの時だけ使うつもりで、ただひたすら割り続けようと思っていました。やってみて思ったのは、シュッシュッシュッ(割れるぞー)、バン(割れた!)もしくはシュッシュッシュッ(割れるぞー)、ブロロー(割れない!)というのが、吉本新喜劇みたいに、何回も見ている一発ギャグでも見るとなんとなく嬉しい、というか、「ベタ」が嬉しいというか、そんな感じがすこしだけしました。意外に「演奏」にも使えるのかも、とも思いました。かといって風船だけをそういう「表現」として研磨する気もなくて、あくまでも一例というか、習作をやり続けるしか「表現」として私にできることはないのかもしれません。今回は(事前に)空気を読み違えてしまったようにも思えて、上手く失敗できた!とは言い難いかなと思います…。「パフォーマンス」については少しづつ材料が集まってきたのでしばらく考えてみようかなと思います。


行けなくて申し訳ないので宣伝(になるかは分かりませんが)ですこしでも貢献できればと…。行くつもりだったのですが、いろいろなスケジュールと青春18きっぷの都合です…。ご容赦くださいませ。


2008年1月17日(木)
FUKUGAN GALLERY
大阪市中央区西心斎橋1-9-20 4F 
T/F 06-6253-3266

open 20:00 start 20:30
1500円


江崎將史 (trumpet)
木下和重 (violin)
宇波拓 (computer)
with guest


えー、明日はこんな感じでガタゴトと揺られて行きます。この前と同じように三原で立ち食いうどんでも食べます。


10:14発 六甲道  
8分 JR東海道・山陽本線快速(網干行)

10:22着
10:25発 3分 神戸
37分 JR東海道・山陽本線新快速(播州赤穂行)

11:02着
11:06発 4分 姫路≪ 直通 ≫
19分 JR山陽本線新快速(播州赤穂行)

11:25着
11:26発 1分 相生
156分 JR山陽本線(三原行)

14:02着
14:18発 16分 三原
177分 JRシティライナー(下関行)

17:15着
17:18発 3分 徳山≪ 直通 ≫
120分 JR山陽本線(下関行)

19:18着
19:27発 9分 下関
6分 JR山陽本線(門司行)

19:33着
19:46発 13分 門司
113分 JR鹿児島本線準快速(荒尾行)

21:39着
21:56発 17分 鳥栖
43分 JR長崎本線(肥前山口行)

22:39着
22:55発 16分 肥前山口
17分 JR佐世保線(早岐行)

23:12着 武雄温泉