今日、ばあちゃんの病院に18時半前くらいに行くと、17時50分くらいに出てくるご飯にほとんど手をつけていなくて、というかご飯を前にしているけれども食べるという意思がない感じで、少しはなしをしてみるもあまり食べる気がないようで、男性看護師さん曰く、(私が?もしくは叔父が?)来るから、といって廊下まで出てみたりして待っていたらしく、食べずに待っていたみたいですよ、とのことなのだが、私が買ってきた自分の分のご飯を食べながら、促してみたりしたもののばあちゃんは最後まで何も食べなかった。なにやら気が向かなかったのだろう、としか言いようがないけれど、それよりも気になったのが、私が来て私がご飯を食べ始める直前のことで、ばあちゃんのお盆を見るとお箸がなくてスプーンやらフォークしかなくて、お箸がないぞ、と思って何かを探している[のではない]フリをしながら探していると(何かがないとか、何かを探すとか、何かがおかしいとか、そういうことにばあちゃんは敏感で、そういう不都合が自分のせいではないのかと気にするので、気にしないでいいようにしてあげないと、ばあちゃんの気持ちに良くない)、ゴミ箱の中にある、前日妹と夙川のダイエーで買ったビゴの店のパンが水に濡れてブヨブヨになってしまったらしきものが入ったビニール袋のなかにお箸があって、ここにも私たちとばあちゃんのいろいろなズレがあって、まずばあちゃんはゴミ箱をゴミ箱と思っていない可能性があり、また残りものやらお箸やらをひとつに片付ける習慣があり、あと何故かゴミ箱を水場というか水を流してもいいところだと思っているフシがあり、そういうもろもろから、残ったパンを保管しようとしてそうなってしまったのかもしれない、ということが分かるけれど、パンは容赦なく捨てないとしょうがない。そしてお箸あったよ、と言っていると、隣のおばあちゃんの何かのお世話をしていた女性看護師さんのひとりが、転院の日に「ご飯ですから車椅子に座りましょうか」と、促すのではなく命令するように言っていた女性看護師さんが、お箸も一緒に捨ててました?と訊いてきて、ばあちゃんも一緒に聞いているしさっきも書いたように「失敗」や「間違い」に、だんだんいろんなことが分からなくなっていることを自覚しているばあちゃんは人一倍敏感なので(認知症の方はみんなそうらしいが)、いやいや捨ててませんとごまかしたが(というよりばあちゃんには捨てたつもりは全くないので)、このあたりでこの人はどうもおかしいというかこういう症状について分かっているのだろうか、という疑問が生じてきて、その疑問はそのすぐあとのばあちゃんとその女性看護師のやりとりで割とはっきりして、ご飯を食べようかー、と言っても、ばあちゃんは隣のおばあちゃんの何かのお世話をしているのが気になるらしく(ばあちゃんはいつも周りをとにかく気にする。むかしから世間体とかそういうのが気になるようだったし)、立ってそちらの方を見ていて、女性看護師はばあちゃんに、よそ見しているヒマないですよ、ご飯を食べてくださいね。と言いつつ急に、(孫である私が)来てくれたから一緒に食べましょうね、やったー。と言いだして、ばあちゃんのおしりをパンと叩いて元気付けようとしてくれたのだろうけれど、うちのばあちゃんには全くの逆効果で気分を害したらしく、はいもういただきました!叩きなんな!はよ帰りねい!(どうやらいまいるところが学校で看護師さんたちを生徒だと思っているような。でもそうでない時もあるので難しい)とか皮肉っぽい調子で怒って答えていて、なんといったらいいか、とにかくこの看護師さんの言い方は残念だけれど良くはないなあと思った。怒られたりとかなじられたりとか皮肉られたりとか、そういうことにはそれが些細な言い方であっても、ばあちゃん(というよりも認知症の方に共通の特質かもしれないが)はものすごく敏感で、まあ被害妄想もかなり混じっているけれど、うまく気分を乗せない限りテコでも動かない。それでその時はこの言い方はよくない!と思って多少の目くじらを立てたが、よく考えたらその女性看護師さんの気持ちも分かるし、うちのばあちゃんは元々ものすごく気難しい人でいまはむしろ丸くなっているかもしれないと思うくらいだし、普通に考えたら理解に苦しむ行動をとりながらも、自分のことは棚に上げている(つもりなどないが、残念ながら私たちにはそう見えてしまったりする)ばあちゃんに苛立つのも分かるし、その感じがうちの母親(ばあちゃんの娘)にも少し通じるものがある。しかし昔からしっかりした母親しか知らない私の母親の困惑とは違い、女性看護師さんには仕事としてその問題に対処することが求められるので、それがしょうがないとは思わない。その女性看護師さんは、たぶんそれぞれの患者さんの性格とかそういうのをあまり考慮せずに、みんなに同じ仕方で接しているんだろうなあと思う。しかし、なんらかの脳性のマヒかなにかでほとんど動けない、よって、うちのばあちゃんみたいに口答えもしないし、認知症を患いつつも自分の生き方を強引に貫こうともしないし、向かいのおばあちゃんみたいに何回もナースコールを押して用事を頼んだりもしない、隣のおばあちゃんに妙に優しい気がするのは気のせいだろうか…。難しい仕事であるのは分かるけれど、いろいろとにかく難しい。認知症ってその実情からしてというか結果としてはひとつの精神疾患だよなあと思う。さっきyahooのサイトのテレビ欄を見てみると、木曜深夜(関西では)にやっている「もやしもん」のアニメがもう最終回らしくもう最終回?!と思ったのでググってみると、フジのあの時間帯でやっているアニメは全部三ヶ月単位で入れ替えている、とのこと。いまテレビでやっている「高田純次芸能生活30周年ぐらい記念テキトーにやりましたSP」に出ている関根麻里さんを見ていて、宇多田ヒカル-関根麻里-井川遥-長澤まさみ、というつながりを思いついた。