そういえば私も、なんていう書き出しがもうすでに飲み会とかでとつぜん自分語りを始める人のようでどうかしらと思うのですが、抽象的な他者みたいなものよりももう少し具体的な人物に向かって書いてみるような私信めいたものの佇まいが気に入ったので今日もそういう感じなのですが、そういわなくても私も、小説というか本を読んでいるあいだは楽しいというか生きにくいとは感じなくて、それ以外は基本的には面倒くさいです。面倒くさいといっても具体的な何かが面倒くさいわけではなく、なにもかもぜんぶが面倒くさいです。最近いちばん面倒くさいのは、ばあちゃんの病院から帰るときに阪神新在家から阪急沿線の自宅まで20分くらい歩いて登ることで、行きはあまり面倒くさくないのに帰りがとても面倒くさく、というか悲しい気分になることが多いです。夜道は悲しくなるのかもしれません。なので昨日は右目をつぶって左目だけで歩いてみました。いつもは左目をつぶって右目だけで歩いたりしているのですが、昨日は逆にしてみて、右目は遠くがぼやけていて左目は近くがぼやけているので、右目だけで歩くと人の顔や街灯とかがぼんやりしてなかなか綺麗ですが、左目だけで歩くと視界がはっきりしているからかえってそうなのか妙に平衡感覚がなくなって軽くふらつきます。が、しばらく歩いたら慣れました。利き目とそうじゃない目の違いというのがあるのかもしれません。そういえば、1年くらい前まで毎日歩いていた仕事帰りの自宅までの夜道でも悲しい気分になっていたので、たぶん夜道は悲しくなるものです。とはいっても片目で歩いてみるとかはしてみますが、無理に気分を変えようとはせずに、せっかくの悲しい気分を味わってみたりしていますが、そうすると自宅に着いたときに、リビングの電気が点いていて誰かいるのになんで玄関の鍵がかかってるんだよ!とかやたらイライラしたりするようになるので、あまりよくありません。いまさっきNHKマギー審司が手品をやっていたのですがやっぱり非常にいいですね。手品で笑いをはぐらかし笑いで手品をはぐらかす感じが。