国立国際美術館に行く。
万博公園にあったころはしょっちゅう行っていたのだが
中ノ島に移転してからは初めて。
李禹煥の「関係項−ふたつの石とふたつの鉄」は
移転してからは常設ではなくなっているようで非常に残念。
今月25日から同館で始まる「もの派-再考」に期待したい。


今日が最終日の「転換期の作法」はなかなか良かった。
セープファルヴィ+ネメシュ、バウカ、キンテラ、アゾロが印象に残る。
アゾロのビデオ作品とセープファルヴィ+ネメシュのストーリーボードは
時間をかけてじっくりと見た。
アゾロはバカバカしくて笑いをこらえるのが大変だった。
メンバー4人がいろんなギャラリー巡りをして口々に褒め称えるだけの
映像が延々続く「すごく気に入った」は特にいい。
I liked it.とかI Liked it very much.またはme too.とかしか言わない。
ビデオにはギャラリーに入る時と出る時しか写っていないのがミソ。
とあるギャラリーではガラスごしに外から覗いただけでやたら絶賛していた。


やはりなんにしろバカバカしさ(というかそういう類いの批評性)は時には必要だと思う。
シリアスなだけではただ単に生真面目で頭の固いものになってしまう。
いつも思うのだけれどギリギリのバランスで針の穴ほどの隙間を
すり抜けるようなことをしないと面白いものは出来ない。