7月ごろに齢30にして車の免許をとって、車に乗り始めて思ったのだけれど、死ぬことがわりと身近になるように思う。たとえば対向車とすれ違う場合、向こうはこちらにはみだしてくることなく走ってくれるであろうことを前提にしてこちらも走っているのだけれど、それもたまたま向こうもちゃんと走ってくれているだけなので、いつ居眠りとかその他の要因でこちらにはみ出してきて衝突するかわからないし、こちらにしてもいつ居眠りとかその他の要因でむこうにはみ出してしまい衝突するかわからない。人間は脆いので簡単に死ぬことができるが、車は膨大なエネルギーをあつかっているので、簡単に死ぬことができるし、簡単に殺すこともできてしまう。なかなかおそろしい。あと、高速を走っているときに思ったが、たとえば高速を走っていて自分でどこかにぶつかって死亡事故になった場合、わざとぶつかったとしても、自殺ではなく事故扱いになるんじゃないかということで、うーんまあブレーキ痕があるかどうかとかもあるだろうけれど、ブレーキをかけてもなお死ぬくらいのスピードを出しておけば、ブレーキ痕をつけてからどこか、壁なりなんなりにぶつかることは可能なのではないか。ともかく、車はおそろしい。