みやけをさんにお呼ばれして以下のイベントにおじゃまします。去年のはじめにもポコペンでの「SOLO no BAN」にお呼ばれしたなあ。今年はなにをしたらいいのか。しようかな、したいな、ではなく、したらいいのか、で考える癖がついてしまった、なにをするにしても。したいことはしいていえばないわけだし。これをしたい、というより、これをしたらその場にとっていいんじゃないのか、ならあるということかしら。いや、単にめちゃ受け身ってだけか。だいたい「はたらきかけ」ってなんだろ。行政に「はたらきかける」とか?政府とか?市民に?胃痛に?いろいろできるな。山本握微さんが言っていたが、まあいつも同様のことを言っているが、各種イベントの広報をするときに、どこから説明するかの設定が必要で、みんなが採用している設定ラインはいかがなものか、という。いまの時代、まったくの前情報なしに体験する、ということ自体が不可能なわけで、というか、状況として不可能というより私たち自身ができないわけで、その時にまあどういうふうに、つまりイベント広報の対象(イベント情報の受け手)の持つ知識や前情報について、どのような情報をどのくらい持っているか、の想定がなかなかどうしてなんともはや。握微さんは、各種の界隈=コミュニティ同士の接続志向がめちゃ強いので、そんな広報じゃ閉じとるやんけ!という物言いが多いが、たしかにおっしゃる通りだ。要するに「タコツボ化批判」なわけだけれど、タコツボが割れてフラットになるメリットはなにか?活性化?いまひとつここらのメリットを私自身よくわかってない。が、なんとなくそれは「いいこと」だと思われているフシがある。あとまあこのまえ思ったのは、「お前の世界は閉じている!開け!」というのって、「お前の世界に俺が入っていない!入れろ!」っていうのと何が違うのか、ということ。そしてそういうときの俺の世界は開いているのか。そもそも昨今のオープン志向はなんなのか。いったん考え直した方がいいと思う。ただたんに、あらゆるタコツボに向かって、俺が仲間はずれになっている!入れろ!って言って回っているだけなのではないか、違うのか。タコツボから出てこい!っていうのと、俺が仲間外れだ!っていうのは、表裏の関係にあるのではないか。いや、タコツボというか島宇宙っていうのかな。あと、タコツボ批判の骨子はタコツボを割るとかいうことではなくて、タコツボ間の交流を、ということなのだろう。タコツボ化、島宇宙化するということは、その維持のために内と外という区別が強くならざるをえないわけで、そこで生じる不寛容や外への無関心を問題にしていると思われる(まあ、批判するなら不寛容や無関心がどういかんのか明確にしないといけないけど)。で、タコツボや島宇宙それ自体に問題があるというより、私たちとタコツボや島宇宙との関係の仕方に問題があるわけで、そう考えると闇雲なオープン志向だけではちょっと足りない、のはまあ当たり前か。流動化を促進したら済む話のような気もする。島宇宙内の流動化と島宇宙間の流動化。複数の島宇宙に所属するコストを下げることと所属を変わるコストを下げること。あれ、こうなるとほとんど一緒だな。お前ら閉じてるぞ!開け!っていうのと。でもまあこれが実現しないであろうことの理由としては、ふつう私たちは界隈=コミュニティ=タコツボ=島宇宙に対して全人格的な参加・包摂、アイデンティティの確保を欲しているわけで、そうなると、流動化なんて起きるはずもなし。まあそれもまたよし。うーん、自分の癖だが、結局アイデンティティがどうとかいうことになるので、別の切り口が欲しい。

◆合奏の会/第38回公演「SOLO no BAN 4」◆
2月4日(金)19時分開場 19時半開演
九条・FLOATにて http://float.chochopin.net/
見物料 \1,500-


【出演】
小田寛一郎(はたらきかけ)
栗原ペダル(ギターとうた)from バカ卍
武村篤彦(ギター)from 泊
西本さゆり(唄(とギター))from Ett
みやけをしんいち(ソプラノサックスとか)from melagukan


全員ソロの「SOLO no BAN」、4回目は真冬のFLOATの主に2階にて。う
たあり、音あり、謎あり、食べ物も出ます。今回はあまりソロで演奏する事のな
い方々、あっても関西ではなかなか見られない方々にご出演いただきます。色々
なところが刺激される良い機会になればと思います。


<小田寛一郎
1980年佐賀県生まれ、現在は佐賀と神戸と大阪を行ったり来たり。時たま様
々な人から色々な条件や性質や文脈の何かをやる機会を頂くので、それらの条件
や性質や文脈にどのように反応するか考えるのが難しくもあり楽しいところ。た
いていは人前でのパフォーマンス。まれに録音物。最近はそれ以外の場合も多い
です。

<栗原ペダル>
2000年初頭大阪で即興のギターソロでライブデビュー。その後はEXEDEXEX,バカ
卍,NEWMANUKE,マイクロふとしetc...と様々なバンドに参加。友達が増えればバ
ンドも増えるんだなとフと思ったよ。皆ありがとね。

<武村篤彦>
2002年、笹山鳩とともに異色歌謡ユニット「泊」結成。2010年、P-VINEレコード
よりファーストアルバム『唄声の港』が発売。

<西本さゆり>
唄(とギター)。Ettうたの方としても活動。

<みやけをしんいち>
最近はmelagukanや法事アンサンブルなどなどで活動中。主にサックス一本でど
れくらいの事ができるのか、とソロも去年より力を入れている模様。良い意味で
のへなちょこな演奏を探求している節も有り。最近のあだ名に「めがね大仏」が
有り。