いま佐賀空港。伊丹行きの飛行機待ち。大阪からのツアー客多数。主におばちゃん。来るときに隣の席だったおじさんがまたいる。売店で佐賀の本をふたつ買う。佐賀読本と佐賀八賢人ってやつ。装丁というか、題字が有名なグラフィックデザイナー、なんて名前だっけ、浅葉なんとかさん。おっ、搭乗はじまった。いま伊丹空港に着いた。風邪気味で調子がよくないので、空港バスに乗る。乗り場は二ヶ所ある。バスに乗り込んできた子供連れの女性二人組の女性の子供のうちのひとりが、うきうきらっきー、と歌っている。これを文字で表記した場合(音程変化の記述は無視するにしろ)、「うきうきらっきー」、「うきうきラッキー」、「ウキウキラッキー」、「ウキウキらっきー」のうち、どの表記が発された音声による言葉のニュアンスを適切に表しているのか、私には判断ができないし、「UKI UKI LUCKY」なのかもしれないし。聞いてみても分からないだろうし。話し言葉と書き言葉は違うのだな。翻訳は難しい。お母さんたちは、ふたりでなにやら話している。「素敵・・」とか「エコバッグ・・」とか聞こえてくる。「・・」は感嘆を表している。ふたりの子供たちがうるさくなってきたので、お母さんのひとりが「ちょっと、どっちが長く静かにできるか(やろう)」、もう片方が「もう寝とき、うるさいから」とのこと。引き続きお母さんたちは「巾着・・」(・・は感嘆を表す)などと話し合っている。なんかのカタログ、マイルでこんなんもらえます、みたいなのを見てるんだろうなと思う。