いろいろ買出し。住吉のトイザらスと六甲道の100均。トイザらスの「ら」はなんでひらがななのか。住吉のトイザらスはなんだか前と比べて閑散としているというか、商品の数が減っている、明らかに。ゲームとベビー用品主体に移行しつつあるのか。帰りに口笛文庫にすこし寄る。喉が渇いたのでセブンに寄りコーラを買う。ゼロカロリーじゃないやつ。いったん荷物を置いて、また出ようとしたが、休憩。西沢立衛「建築について話してみよう」を読み終わる。さいきん、ベルクソンの「意識に直接与えられたものについての試論」(通称は「時間と自由」らしい。いま読んでいるのはちくま学芸文庫の新訳)を読んでいるけれど、なんだかよく分からなくて、ひさしぶりに昔の人の書いたものを読む。121年まえに書かれたものなんだから分からないのもしょうがないといえばしょうがないかもしれないが、そういう隔たりが重要であるし、「はじめに」のはじめあたりがとても面白いように感じたので、読み始めた。あと、先日、東西アスファルト事業協同組合という組合のサイトを発見して、http://www.tozai-as.or.jp/ なぜならば、「私の建築手法」というコンテンツに、建築家の講演がやたらたくさんテキストとして置いてあったからで、ぜんぶ読みきるまでにどれくらいかかるか、というくらいある。けっこうある。しかも、そうそうたるメンバーの。1986年の槇文彦さんの講演に始まり、伊東豊雄さん、隈研吾さん、山本理顕さん、妹島和世さん、西沢立衛さん、青木淳さん、藤森照信さん、乾久美子さん、手塚貴晴さん、などなど。あと、西沢立衛「建築について話してみよう」に、シザという建築家についてのエッセイがはいっていて、ちょっと気になって調べてみたら、2005年のサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンをやっていて、サーペンタイン・ギャラリーのサイトに行ってみたらば、今年のサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンはSANAA(妹島和世西沢立衛)だった。青木淳「原っぱと遊園地」もぼちぼち読み終わるので、食料調達ついでにブックファーストで「原っぱと遊園地2」を買う。建築のつくられ方とか建築が相手にしているものとか、について、共感というか、勉強になる。もちろん、「かっこよい」「おしゃれ」といったような、そういう記号としての建築には興味はなくて、だからいままであまり興味がなかったのだけれど、だって「建築好きなんです」とか言ったら、なんだかちょっとおしゃれだし、好きとかどうとか言うまえに、関わらざるを得ないものでもあるだろうし、なんかそれこそ糸井重里さんが青木淳さんとの対談でも言っていたけれど、映画と建築に関してはみんな小姑みたいにうるさくしゃべっているように思える、っていうのはたしかにそうで、だからなんだか距離を置いていた。でも、SANAAとか伊東豊雄さんとかの名前はイヤでも耳にはいってくるし、それこそ安藤忠雄さんとか、関西に住んでいるとよけいにそうだと思うけど、なんかどこ行っても安藤建築ばかりな気がするし。ブックファーストでは、福永信「アクロバット前夜90°」を見かける。アクロバット前夜はいつだったかだいぶ前にグラフのショップで発見して、いっかい通読して、その「一行がページをまたいで延々とヨコに続いていく『ヨコ組み形式』」は面白いと思ったけど、なんとなく内容についてはあまり面白いとも思えなかったけれど、いま読んでみたらまた違っているかもしれない。というか、その形式ゆえに、さっきまでのことを忘れ去っていくので、内容についての判断というか、そういうものもまた、そのつど流れさっていっているのかもしれない。それはそれで、面白いことだ。オビの推薦文は保坂和志さん。なんとなく、意外。あと、村上春樹さんの新作「1Q84」がでている。どうなんだろうか。読んだら読んだで面白いのかもしれない。