「一音主義」


最新号のデザインニュース(266号)で
渋谷慶一郎+茂木健一郎対談、というのがあって
そこで一音主義の話が出ていた。


僕にもそういう傾向があって
(あるひとつの気に入った音があるだけで良い、というような)
一曲一音の「音の質感集」みたいな形で
作品を作りたいと思っている。


音自体はけっこう作り溜めているのだけれど
それをどう聴かせるか、まとめるかについて
ずっと悩んでいてなかなか完成しない。


bernhard gunterのlineからの作品が非常にイメージに近い。


以前作った「composure」も本当はそういう形にしたかったのだけど
作った音を適当になんとなく重ね合わせて構成してしているため
それぞれの音が十分に生きることのない中途半端な作品になってしまっている。

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あと、音の構成というか全体としての構造を作るのに
全く興味を持てないのは上記のことと関係していて
一つの気に入った質感ができればその時点で
自分の中で完成してしまうからだと思う。


それらの質感をバランス良く構造化する能力が
欠けているともいえるけど。

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