鼻にティッシュを詰めれば花粉症の症状は抑えられるけど、鼻に詰まっているのが鼻水かティッシュかの違いしかない。稲葉陽二「ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ」を読み終わる。ソーシャル・キャピタル研究者だから当然ということなのか、ソーシャル・キャピタル社会関係資本(=人と人の助け合いの関係性?)に大きな期待と信頼を寄せている。「社会関係資本のダークサイド」という章もありはするけれど、分量はすくない。あと、この本で言ってるわけではないけど、社会関係資本社会保障を代替するみたいな話(貧乏でもみんなで助け合えば生きているという話はそういう感じかな??)は、これはこれでけっこうまずいんじゃないかとも思う。関係弱者をどうするのかという・・。自由もそれなりに制限されるし。このまえ読んだ「経済成長って何で必要なんだろう?」の、赤木智弘×飯田泰之対談でも、そういう話がちょっと出ていた。もちろん、人と人が関係することはなにかしらの良い効果を生むとは思うけど、関係の仕方を選べないとしんどい。けれど、実際にはそう選べるもんでもない、いまだに、というべきかどうか分からないけど。