なんというか、今回の選挙は「投票しないと(ダメだ)!」という空気があって、ある範囲に限ったことかもしれないが、ともかく、空気で人が動くこと、動かざるをえないことがどうしても嫌なので、投票しないよ、政治なんか知らないよ、というのもいいじゃんと思う。〜しないやつはダメだ、みたいに、相手に引け目を感じさせることで人を動かす・動かそうとするのはとても嫌なやり方だ。(若者の?)投票率を上げるための戦略としては、あんまり、ぜんぜんよくないような。もちろん、いまの代議制・間接民主制のなかでの政治参加の方法・権利として投票があるわけで、投票するにこしたことはないけれども、いまのやり方では、政治に自分の考えや気持ちが反映されていると思えない、代議士や政党に自分の考えや気持ちが「代表」されているとは思えない、だから投票したいと思えない、というのも、もっともといえばもっともで、そしたらどうしたらいいかいな、というのも面白いところだと思う。投票率を上げるのはいいことだと思うけれど、その土台として、(ひとまず国単位での)社会の制度もろもろに対して、なにかひとつでもいいから興味を持てる制度の分野を発見する、またどこかしらに自分の利害が関係していることを発見する、のが大切なんだろなと思う。だから、投票しよう、政治に興味を持とう、に加えて、自分の生活の土台を見てみよう、から始めたらどうだろう。誰かとそういう話をするなりなんなり。そうすると、その土台の仕組みを考え・決める活動、影響を及ぼす活動として政治が見えてくるんではないかなあと。いやしかし、当たり前のことなんだろうなあという感じではあるけれど、ともかくやってみないとしょうがない。