割と近所に、歯科医師だけど、ガンの治し方を発見した!私ならガンを治せる!みたいな人がいると聞いたけど、一体なんなのだろう。医師だけど、科学的な根拠があるのか怪しい主張をし始めて、教祖みたいになっている人って、なんだろうな、医師って科学的根拠を担保する手続きについてトレーニングしないのか、しないことはなかろうけど、どうなのか。

市長選や市議選の期間中、人と話しているとたまに聞こえてくるのが、地元の市長や市議が、その地元出身でないとダメだ、イヤだ、というお話なのだけれど、この気持ちは分からなくはないけどあまりよく分からなくて、まずひとつに、これは「内集団びいき」という人間の心理的偏りから来る気持ちであって、情動は満足するかもしれないが理にかなっているかどうか不明なこと、ふたつめにそもそも自分がどこに生まれるかは、自分にとっては「たまたま」「偶然」なわけで、私にはそこにこだわる理由がないこと、みっつめに、市長や市議って、その市町村の長所・短所をどのように認識していて、それらを今度どのようにしていくつもりかが重要なので、そこだけで判断したらよいのではないかということ。

トークイベントとか講演会が、それを聞きにくる人にどのような影響を及ぼしているのか、またはいないのか、調べた研究があったらぜひ読みたい。トークイベントや講演会に参加した人に、その後の行動や考え方を長期に渡って変化させたかどうか、アンケートを取ればよいのかどうか。トークイベントや講演会の影響を数字で表しているものがなにかあればよいのだけれど。

9月の読了。松井忠三無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」、菊池聡「超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか」、戸部田誠「笑福亭鶴瓶論」。


9月の落語。9月24日、福岡天神・イムズ寄席「春風亭一之輔 独演会」、イムズホール。春風亭与いち「転失気」、春風亭一之輔「寝床」、仲入り、一之輔「らくだ」。

インターネット上の情報って、自分が検索したり、仲間内のSNS情報だったりに偏りがちなので、基本的には自分に都合のよい情報しか入ってこないよと散々言われているにも関わらず、インターネットには真実がある!とか言って、自分に都合のよい、自分が心地よい情報を真実だと思ってしまうのは、インターネットの仕組みの問題というより、自分が心地よい情報しか見たくないという人間の習性をインターネットが増幅しているんだろうし、それは別にどうでもいいんだけど、そのような人間の習性をネットによって増幅された人を、物理空間にて相手にするのは、わりと気を遣う。